皆様明けましておめでとうございます。

六甲道校の北浦です。

今年も何卒WinStarをよろしくお願いします。

 

 

さて、

火曜日は本来ならば加古川にて授業の予定なんですが、

授業は来週からということだったので今日はグループ内の他の個別指導塾を回ったりしていました。

 

ここに書くのは初めてですが、

その塾はWinStarとは別の名前でシステムも全く異なるこれまでにない新しい塾で、

個別部の責任者としてWinStar個別ONE六甲道校と併せてその新しい塾の運営も星野塾長から任せてもらっています。

 

その中の1つの教室の保護者様から本日電話がありました。

小学5年生の子供のことで相談に乗ってほしいとのこと。

 

電話での様子がただ事ではなかったので、

急きょ本日面談をとりましょうということになりまして話を伺ってきたのですが…

 

 

詳しい話は書けないながら、

確かにただ事ではない事情で、

12月から児童相談所に一ヶ月間入所しているそうです。

今月の中旬に出所するのでそのまま塾に通わせてもいいのかどうか、

塾さんに迷惑をおかけしたら申し訳ないので…

ということでした。

 

 

その子は生まれてすぐに両親が離婚し、

4歳の頃に母親が出ていき、

現在はお祖母ちゃんと2人で暮らしているそうです。

 

恐らく70歳に差し掛かるであろう高齢のお祖母ちゃんにはむろんママ友もおらず、

子育てにかかる費用のため日々体に鞭(むち)打って働き、

想像するに相当過酷な毎日を送っているであろう中、

突然孫が問題を起こして学校から児童相談所に送られてしまった。

 

 

心中察するに相当な精神的負担だろうと思います。

 

 

しかしながら、

子育てというのは基本的にそういうものなんだとボクは思っています。

お祖母ちゃんが甘いとかそういうことでなく、

一人の子供を大人になるまで育てるというのは生半可でない苦労を背負うことなんだと思っています。

 

そういった苦労を当たり前のものとして捉え、

もう無理!と放棄したくなるのをグッと堪えて、

辛抱強く粘り強く子供と接していかないといけないんだろうと。

 

でも正直色んな子供を見て、

親だけで子育てなんてできるワケがないと思います。

自分の両親や学校の先生、

地域の大人や習い事の先生など、

多くの大人たちに囲まれて子供は育っていくもんだと。

 

 

そんな中で、

今回の話を聞いて何よりも痛感したのが学校の存在感の薄さです。

 

まだ自分が小・中学生だった今より20年以上前、

担任の先生というのはある種親代わりだったような気がします。

問題を起こしたら身元を引き受けに来てくれ、

一緒に頭を下げてくれ、

その後ゲンコツで殴られ、

缶コーヒーをオゴってもらって一緒に公園で飲むような、

(多分に自分の主観が混じってますが)

そんな熱い先生が自分の頃にはいました。

  

  

しかしながら、

現在の学校ではどうやらそういう人はごく少数派らしい。

 

 

それどころか、

問題を起こした生徒を腫れ物でも触るように扱い、

相談に乗るどころか児童相談所に送る。

まず学校で何とかこいつを変えてやろうという気もなく、

自分たちの生徒であるにも拘わらずまるで扱いが他人のようです。

(まぁそりゃ実際他人なんですけども)

 

そのお祖母ちゃんも最終的には「まさか塾の先生にこんな相談することになるとは思わなかった」と言いながら帰っていかれました。

 

 

近頃の子供に対する問題を提起する本やニュースや世論はよく目にします。

我慢が足りない。

何を考えているのか分からない。

夢・目標がない。

ゲームばかりで外に出ない。

精気がない。

長続きしない。

 

色んなタイプの子供がいるのに全てをステレオタイプ化して十把一絡げ(じゅっぱひとからげ)に「最近の子供は…」などと論じる気はさらさらありません。

でも、

確かに自分たちの子供の頃、

もっと上の世代の人から聞く彼らの子供の頃、

それらと比べて上記の指摘に当てはまる子が多いと感じることがあります。

 

 

 

問題の根底にあるものは何なのか。

ここのところずっとそのことを考えていました。

 

そして最近ようやくたどり着いた結論は、

“本気の少ない社会”ということでした。

 

本来であれば子供たちは身近な大人から“本気”というものを学ぶものだと思います。

でも身の周りの大人たちが愚痴や不満ばっかり言って、

責任転嫁したり逃げたりする。

これは六甲道校で働いてくれている大学生の事務さんがボソリと言っていたことですが、

「本気の人をバカにする風潮ですよね」

その時代の若者代表である大学生にすらそんな風に思わせる世間を見て子供たちは一体、

大人たちに何を見出すんでしょうか。

 

 

学校の先生然り、

政治家然り、

世のサラリーマン然り、

子供たちの目に映る大人達の中に、

本気の大人があまりにも少なすぎる。

 

 

 

この点自分にとってあまりに幸福だったことは、

奇跡的な巡り合わせで働けることになったこの会社が“本気”だったこと。

 

星野塾長をはじめ、

高崎校長、

医学館の責任者の小柏館長、

全グループを統括する本田社長、

六甲道で日々至らない自分を支えてくれる事務さんも先生も、

全員が本気です。

 

余所で言ったら絵空事だと笑われそうなことも、

この仲間たちは本気で真顔で言ってます。

 

 

 

“本気の挑戦が未来を変えることを証明する”

その社是に恥じないように生徒・保護者様に本気で接していく、

その本気を身近に見てもらって彼らにも本気になってもらう。

本気の人間が増えれば増えるほど日本は良い方向に変わる。

 

日本の教育も今の仲間たちとなら本気で変えられると思ってます。

 

そのためにも、

自分ももっともっと本気にならなければならない。

新年に向けて誓いました。

 

 

本気のWinStar、本年も何卒よろしくお願いします。