先日の朝刊記事の一部である。
最近、風邪でも花粉症でもないので、年中マスクを手放さない中学生・高校生が多くいる。
素顔を隠す「だてマスク」である。
子どもたちになぜマスクをずっと付けているかを問うと
「先生に怒られているとき、マスクをしていると聞き流したり、反抗したりできる」
「鼻から下を隠せば目の小ささがばれないから」
「落ち着く。集中できるから勉強がはかどる」
そんなコメントが載せられていた。
実は自分の教え子にも、昔ずっとマスクをつけている生徒がいた。
「どーしたん??」って聞くと「自分の口元が嫌いだから」と彼は言った。
信頼関係があった生徒だったので、自分は続けてこう言った。「んじゃ、俺に見せてみい。」
その生徒はいやいや見せてくれた。
何が嫌なのか自分には分からなかった。はっきり言って、この生徒はかなりのイケメン。
マスクなんて絶対しない方が、かっこいいのに!って素直に自分は思った。
だから、そう本人に言った。
彼はつぶやいた。「いや、そんなことない。」
今、なぜマスクで顔を隠す子どもたちが増えているか、真実は分からない。
昔、だらしないルーズソックスが流行したように、
このマスクも単なる「おしゃれ」としての一部ならいいのだが。
ただ自分には、「自分に自信が持てない子どもたち」が増えているように思えて仕方がない。
勉強にしても、昔は「星てぃー!俺、次のテスト絶対100点とるぜ!!」って大きな口を叩き
結果がかえってくると「星てぃ。駄目だった・・・・。でも、次は絶対とるぜ!!みてろよ!!」
そんな生徒が本当にたくさんいた。
今は、そんな生徒はまずいない。
「健二!次のテスト、100点狙ってこいよ!」って声をかけると
「そんなの無理ですから・・・」みたいな返事が返す子ばかり。
自信があっても、謙虚さから「そんなの無理ですから・・・。」という生徒はもちろんいるが、
その生徒の「目」を見れば、本当に自信がなくてそう言っているのか、どうかは分かる。
自信とは、小さな成功体験の積み重ねから生まれてくるのもであると自分は考えている。
少なくとも、ウインスターに通っている生徒には小さな成功体験を積み重ねて欲しいと思っている。
毎回実施している授業後の、完GOテストでもいい。
自分に自信をもった大人に育ってくれることを願って指導していきたい。 星野