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その夜、夕食を終えた夫がつぶやいた。
「チョコがない…
」
「あ、イチゴあるよ？
」
デザートの催促かと思いきや
無表情でうっすら何かを訴える理系アスペルガーの夫。
「え？」…くれないの？
「え？」
えー⁈
バレンタインチョコ、欲しかったんかーい‼︎
いや、たしかに「もう今年は省略するね」と伝え忘れたけれども。コロナで不要不急の買い出し自粛中だしさ
結婚以来、ゴデ◯バに始まり毎年チョコを贈ってきたものの、ケチ卓越した経済感覚を誇る理系アスペルガーの夫は
「こんな高いのムダ。
バレンタインなんて商業主義の産物なんだから」
職場も義理チョコ文化なし
本人の要望に応えて年々簡素化が進み、一昨年はとうとうブラック◯ンダー１個に。
「えー、これ30円？
チ◯ルチョコでいいんだよー、チ◯ルチョコで。」
で、去年はチ◯ルチョコ１個に。
「そうだよ、これだよー♡」
しかし、チ◯ルチョコは10円だと信じて喜ぶ理系アスペルガーの夫に
この時期、近所のコンビニに置いてあるチ◯ルは45円のプレミアムチ◯ルのみだという残酷な事実を伝えると
「うへー」と白目をむいた。。
、、、うん
これ、もう廃止してよくない？？
もともと夫はイベントとか興味ないし
チョコも特別好きなわけじゃないし。思考がアスペルガー化するHSP妻
、、、と思っていたわけですが。
切なげな夫にたまたま自分用にネットでポチっていたのを渡したところ
、一個つまんですっかりご機嫌さん。無表情だけど妻にはわかる
「残りはPちゃん食べていいよー」お供え感覚
理系アスペルガーの夫はもう値段を聞かなかったけれど、高価でも一個も貰えないよりはマシな男心
夫よ、
チ◯ルよりちっちゃいそのチョコは
フランスのボンボンショコラ。
１粒でプレミアムチ◯ルが10個買えるのよ、、、
どうやら来年もまた、チ◯ルチョコを用意しておかないといけないようです。
0か１かは大違い♡