辛いものが食べられるようになってから、
それが美味しいと思えるようになってから、
甘口辛口を選ぶ時にはずっと辛口を選んできた気がします。
甘口中辛辛口ならば中辛。
1から10までで10が激辛ならば3〜4あたり。
もう、辛味がなければ美味しくはないとさえ思っていたかもしれません。
それが最近、甘口の美味しさに気がつきました。
バターチキンカレー辛さ1。
期待せずに食べたら、程よい酸味と甘みとコクとが口に広がり、あれ?ん?あれ?と思いながらパクパク食べてしまいました。
今まで信じてきた辛さってなんだったのだろうか。
ショックな出来事、とさえ言えるかもしれません。
そしてこの麻婆豆腐も。
甘口の麻婆豆腐。
そんなもの麻婆豆腐とは言えないでしょ!とさえ思っていたのに、なにこれとっても美味しいんですけど!!
落ち着いてお肉と豆腐と味付けの諸々を味わうことができる幸せ。
修行ではなく優雅なひと時。
勝手に閉じてしまっていた扉が全開になりました。
辛くなくても美味しいのだよ。
辛いのも美味しい。
でも辛くなくても美味しい。
その時々で選べばいいのです。
さああなたもどうぞ心を開いてその全てを受け止めましょう。
味覚の変化はあるけれど、それは時に頭で考えしまっていることもあるのかも。
もうこの年なんだからこうでしょう、みたいな。
自分が美味しいと思うものを美味しく食べる。
それでいいね。