リクルートのwebにある2024年高校生のなりたい職業ランキングが1~10位が
1位 教師 10.2%
2位 医師・歯科医師・獣医 9.6%
3位 看護師 7.6%
4位 公務員 7.3%
5位 エンジニア・プログラマー・IT関連 5.7%
6位 会社員 4.7%
7位 薬剤師 3.7%
8位 会計士・税理士・行政書士 3.6%
9位 保育士・幼稚園教諭・幼児保育関連 3.5%
10位 技術者・研究者 3.4%
とあります。
1位では、高校教師なら、多くの大学(専修では大学院)で教職課程を取り、教員資格(普通、専修)を取得し、教員採用試験に合格すれば、なれますが、小学校などでは教育学部に行く必要があります。
2位は各専門学科6年制を出て国家試験に合格して、その後採用されます。
3位は看護学校を出て国家試験に合格すれば、その後、採用されます。この看護師については、収入はいいものの、過酷なゆえかと思いますが、数年で退職する割合が高い職業です。
4位の公務員は公務員試験に合格して、国家公務員なら、国家公務員試験合格後、各省庁への数年以内に採用手続きに採用される必要があります。国家公務員のうち、国の研究所などでは、国家公務員試験ではなく、直接学会などを介する公募での募集もあります。
5位と6位は基本的には学歴や資格は不用ですが、プログラマーなどでは、情報処理技術者の資格があると有利になります。
7位は薬学科を出て(かつては4年制でしたが、現在では6年制)国家試験に合格する必要がありますが、就職先は病院、薬局、製薬会社など様々です。
8位9位はそれぞれ該当資格を取得する必要があり、8位では会社、各事業所、個人事務所などがあります。
10位では、基本的には資格はないものの、実際は理・工学などの博士号を取得していることと、学術原著論文(例えばインパクトファクターIFが数点あるような論文が数10報以上あること)が求められ、理工系大学教授などと同列の扱いがなされます。つまり、大学を出ただけでは通常はなれず、博士課程を出たうえ、ポスドクなどの有期職を経て学術論文を稼ぐ必要があり、多くは30代での就職になります。もちろん、博士号新卒での採用もありますが、その多くは指導教授との縁故採用かと。これらの多くは、企業の中央(ハイテクなど)研究所の研究者の年収が一番(数倍)高く、私学大学教授(D○合)は次に高く、国立大学のD○合教授はその次で、国の研究所の平研究員はその下だと思いますが、いずれも、日本に数百万人いる会社経営者や会社役員と比べれば、桁違いに薄給です。
こういうことを理解したうえで、希望しているのか、心配です。高校生で、医者になりたいとしても、医学科に合格しなければ、あり得ませんし、他の職業でも大学の選択とセットになっている職業では、まず、該当大学に合格する必要があるからです。つまり、高校3年の終わりの大学などの進学などが決まった3月に統計を取らなければ、意味がないと思います。