5月に25年以上のつきあいのあるジョージアワインの生産者ラドが久しぶり来日するので、書籍THE WINE OF GEORGIAなどを参考にして来日までジョージアワインのブログを書き続けようと思っています。

ジョージア

この小さな国は、その地質学的な歴史が数十億年にわたる複雑な物語を持っています。コーカサス山脈の麓に位置し、その地質は、地球のテクトニックな動きと自然の力によって形作られてきました。このブログでは、ジョージアが世界のワイン発祥の地としてどのようにその独特な地質学的特性を発展させたのかを探ります。

地球の深淵からの贈り物

ジョージアの地質学は、超深海火山群、花崗岩の形成、地域的な変成作用と造山作用によって特徴づけられます。これらのプロセスは、驚くべき多様なテロワールを生み出し、ジョージアのワインに独特の風味を与えています。コーカサス山脈は、黒海からカスピ海まで、北西から南東方向に1,100キロメートル以上にわたって伸びており、2つのプレートの衝突によって形成されました。

コーカサス山脈の誕生

この山脈の形成は、ユーラシアプレートとアフリカ・アラビアプレートの衝突という、壮大な地質学的ドラマの結果です。この衝突は、地質学的な時間の中でジョージアの地形と地質を形成しました。古代のテチス海の存在から、大コーカサスの下に滑り込むジョージアブロックまで、これらの動きはジョージアの地質学的な進化を決定しました。

継続する変動

今日でも、ジョージアは年間約20〜30ミリの割合でプレートが収束し続ける活発な地域に位置しています。この継続的な動きは、地震や火山活動といった地質活動を引き起こし、地形を形成し続けています。

ワイン産業への影響

ジョージアのワイン産業は、これらの地質学的特性に大きく依存しています。異なる地質学的時代からの岩石、土壌の種類は、ワインの風味に直接影響を与え、ジョージアワインの多様性と独自性を形成しています。この地の豊かなテロワールは、ワイン製造において重要な役割を果たし、世界中のワイン愛好家を魅了し続けています。

まとめ

 

ジョージアの地質学的な背景は、そのワインに独特の特性を与える要因となっています。地球の深淵からの贈り物としてのこの地の豊かなテロワールは、古代から続くワイン製造の伝統と結びつき、世界で最もユニークなワインの一つを生み出しています。コーカサス山脈の壮大な自然の力、地球のテクトニックな動き、そして時間を超えた地質学的な進化が、ジョージアワインの豊かな味わいと複雑さを生み出しています。