「古事記」
「古事記」 池澤夏樹 訳 河出文庫 ☆☆
一度読んでみたいと思いながら、
冒頭、神神の名前が次から次に出てくるのに怯んでしまい、
なかなか中へ入っていけなかったのですが、
池澤夏樹の訳に出合い、その中へ。
「神話・伝説」、「系譜」、「歌謡」
上・中・下巻の3部構成で、
神々のお話から人へ、
伝説から歴史へ。
天の岩戸やイナバのシロウサギ、
神武天皇やヤマトタケルといたったそのお話は、
おぼろげには知ってはいるものの、
「古事記」のなかでは、うっかりしているとあっという間に終わってしまいます。
芸術新潮の古事記の特集号を、もう20年も前に買ってそのままのしていたのを、
今回横において眺めていました。
1回読んだくらいではちゃんと理解出来るものではないのですが、
不思議な、面白い、そして興味の尽きないお話です。
仕事で奈良へ行くこともあるので、
「古事記」を読んだ後ではすこし景色が変わってきました。
倭は 国のまほろば
たたなづく 青垣
山隠れる 倭しうるはし
大阪
昨日奥さんと大阪へ。
少しゆっくりと出発で、
なんばでブラブラした後に、
千林商店街でお昼にとんかつ。
大阪中之島美術館で、「没後50年 福田平八郎」
福田平八郎は、「漣」くらいしか知らなかったのですが、
共同主催の毎日新聞が、これでもかというくらい広告を入れていたので気になっていました。
で、見てたいへんよかった。
・緬羊
・朝顔
・竹
・山桜
・筍
それ以外にも刺激を受ける作品の数々。
大阪城で奥さんと別れて、
ぶらぶらと歩くこと小1時間。
大阪天満宮へお参りをして、
天満天神繁盛亭
「第10回上方落語若手噺家グランプリ予選会 第2夜」
若手落語家のグランプリということで、4回からなる予選会の第2夜
最近落語もとんとご無沙汰で、誰が誰やらわからないままに会場へ。
200席ほどある会場がほぼ満席、
9名の出演者がひとり10分の持ち時間で、
それぞれに楽しませてもらいました。
なかなかええもんです。
その後、奥さんと合流して田辺へ帰ってきたのが日付の変わる少し前。
五月人形
5月5日は端午の節句
かわいい五月人形がたくさん入荷しています。
陶器 : 京焼・清水焼、薬師窯、豊大窯、ウエッジウッド、、、
ガラス : 奈良ガラス工房
布 : ちりめん、麻
紙 : 張子
兜や武者人形だけでなく、飾皿、タペストリー、抹茶茶碗、箸置、、、
ちなみに左上の写真は、ウエッジウッドのプレートです。
英国のウエッジウッドも日本用に作っているものがあって、
端午の節句、桃の節句、そして干支のプレートを作っています。
初節句のお祝いや内祝いに、また端午の節句のインテリアに、
どれもコンパクトな置物なので置く場所を選びません。
玄関やお部屋のちょっとしたスペースに飾ることが出来ます。
こちらからもご覧いただけます。
http://www.hoshikaya.com/gogatsuningyou.html
奈良、京都
又兵衛桜 (奈良県宇陀市)
昨日仕事で京都へ。
家族総出で朝からクルマで出掛けたのですが、
行きがけの駄賃というわけでもないのですが、又兵衛桜を見に少し寄り道。
ネットでチェックしていたのですが、
数日前から気温が一気に上がったせいか、
たいへんええ感じの見頃でした。
京都のお茶道具屋さんで抹茶茶碗と水指の木箱を依頼。
その水指に合わせた塗蓋も購入。
そして何よりも風炉先屏風の逸品を手に入れることが出来ました。
山科の問屋さんを2軒回り、
少し遅くなたったお昼は哲の道の近くのお蕎麦屋さんで。
しかも哲学の道は歩行者天国並みの大賑わい。
桜も美しい。
雑貨屋さんの展示会で、のれん、印伝、風鈴等々を予約。
先斗町から木屋町通りをブラブラと。
そこのおばんざい屋さんで夕食。
どれも美味しく楽しくいただきました。
隣のお客様曰く、
「白川の桜は美しいんやけど上品すぎて、
そのてん木屋町の桜は美しいて猥雑でええなぁ」
木屋町通りの桜
「茶の湯の冒険」
「茶の湯の冒険」 森下典子 文春文庫 ☆☆
サブタイトルには、 「 『日日是好日 』 から広がるしあわせ」 とあります。
映画 「日日是好日」 の制作日誌。
大森監督は、原作の「日日是好日」 の中にある、
『世の中には 「すぐわかるもの」 と、「すぐにはわからないもの」 の二種類がある』
という言葉に心を打たれたと言いさらに、
『フェリーニの 「道」、僕も好きです』 と。
原作の 「日日是好日-『お茶』が教えてくれた15のしあわせ-」も読み、
映画 「日日是好日」 も観て、どちらも面白かったので、
本書もたいへん興味深く読むことが出来ました。
出演の樹木希林さん、黒木華さん、多部未華子さんをして、
『空間認知能力が飛びぬけているんですよ、あの人たちは』
そして森下典子さんと樹木希林さんとのやりとりが、
なんともいえず心に残ります。
映画作りをいっしょにされて、
『人は時々、人生を俯瞰できる見晴らしのいい場所に差し掛かるのかもしれない。』
もう一度 映画 「日日是好日」 を見たくなりました。