「古事記」 | せともん屋のおっさんの日記

「古事記」

「古事記」  池澤夏樹 訳  河出文庫  ☆☆  

 

一度読んでみたいと思いながら、

冒頭、神神の名前が次から次に出てくるのに怯んでしまい、

なかなか中へ入っていけなかったのですが、

池澤夏樹の訳に出合い、その中へ。

 

「神話・伝説」、「系譜」、「歌謡」

上・中・下巻の3部構成で、

神々のお話から人へ、

伝説から歴史へ。

 

天の岩戸やイナバのシロウサギ、

神武天皇やヤマトタケルといたったそのお話は、

おぼろげには知ってはいるものの、

「古事記」のなかでは、うっかりしているとあっという間に終わってしまいます。

 

芸術新潮の古事記の特集号を、もう20年も前に買ってそのままのしていたのを、

今回横において眺めていました。

 

1回読んだくらいではちゃんと理解出来るものではないのですが、

不思議な、面白い、そして興味の尽きないお話です。

 

仕事で奈良へ行くこともあるので、

「古事記」を読んだ後ではすこし景色が変わってきました。

 

倭は 国のまほろば

たたなづく 青垣

山隠れる 倭しうるはし