「成瀬は信じた道をいく」
「成瀬は信じた道をいく」 宮島未奈 新潮文庫 ☆☆
『何になるかより、何をやるかの方が大事だと思っている』
成瀬あかりシリーズ第2弾。
5つの短編からなり、それぞれに語りが、
・成瀬あかりのファンの小学四年生の北川みらい。
・成瀬あかりの父で成瀬あかりの京大受験を見守る成瀬慶彦。
・成瀬あかりのバイト先のスーパーのクレーマー、呉間言実。
・成瀬あかりが任命された琵琶湖大津観光大使のもう一人の大使、篠原かれん。
・成瀬あかりとゼゼカラのコンビを組む島崎みゆき。
『わたしはびわ湖大津を世界に発信していくつもりだ。
中学生の幼なじみとゼゼカラというコンビを組んでときめき地区の発展努めてきた。
その活動範囲を大津市全域に広げるのが一年間の目標だ』
独特のしゃべり口、まさしく成瀬構文。
段々と癖になっていく。
今回の5番目の短編 「探さないでください」 は、
島崎みゆきの語りで、大晦日の一日を追ったものであるが、
「成瀬は信じた道をいく」 の主要な登場人物がすべて出てきて、
まさしくオールスター総出演の物語になっていて楽しめる。
シリーズ第3弾 「成瀬は都を駆け抜ける」 が待たれる。
大阪
時間が前後しますが、1日に大阪へ。
奥さんのアテンドで大阪城ホールへ送っていた後、
藤田美術館へ行ってきました。
館内の美術館への扉。
リニューアル前の蔵の扉を移築しているとのこと。
入館料の1,000円はキャッシュレス決済のみで、
持参のスマートフォンで展示品の説明文を見ることが出来ます。
展示室1. 「豊」 は、秀吉×利休!
・重文 古伊賀花生 銘 寿老人
・古芦屋春日野釜
展示室2. 「金」 、展示室3. 「香」 とこじんまりしているものの見どころ満載。
庭も大層立派な様子ながら、今回は時間切れ。
お茶とお菓子もいただくことが出来ずに退館。
次回はもっと時間を取って来なくてはと。
時間があったのでなんばのデパートへ行き、
戎橋筋商店街、心斎橋筋商店街を歩いてみるが、えらい人出で外国人率多し。
その後奥さんをひろって帰ってきました。
奈良、京都
昨日京都で仕事があり、久しぶりに家族で出かけてきました。
奈良県の明日香にハンバーグの美味しいお店があると聞き、先ずはそこから。
少し早く着いたので、近くにある石舞台古墳へ行くも、雨が降っていて、
一度近くで見たこともあったので車窓から。
しかし傘を差しながらの観光客も多数あり、
さすがに近く世界遺産登録されると言われているだけのことはあります。
美味しいハンバーガーをいただくも、雨降り止まず。
奈良での観光をあきらめて一路北へ。
宇治の三室戸寺
お天気も晴れ上がり、夏の青空に。
7月5日まであじさい園が開園というこで少し満開を過ぎてはいましたが、いろんな種類の紫陽花が咲き誇り、
また本堂の前には蓮の花が咲き乱れていました。
街から少し入った山中にあり、素晴らしいたたずまいのお寺です。
京都五条坂の六兵衛窯。
豆皿の注文と、
六兵衛窯の新たなブランド・六青の作品を見せていただき、これも少し注文してきました。
なかなかに格好のよい品物です。
老舗のお菓子屋さんで買い物をして。
北野天満宮の近くで、本日のメイン、来年の干支の置物の受注会。
来年は未歳で、かわいいひつじの置物をたくさん注文してきました。
今年も11月に未歳展を予定していますので、ご期待ください。
上七軒の界隈をうろうろして、京中華のお店で晩ご飯。
速い、美味い、安い。
いさぎよいほどにシンプルで、やさしい味付けで、すべて美味しくいただき満腹に。
食後にどこかへ行こうかとも思っていたのですが、
あまりの満足感に、本日はここまでとして帰路に就いた次第です。
「777 トリプルセブン」
「777 トリプルセブン」 伊坂幸太郎 角川文庫 ☆☆☆
殺し屋シリーズ第4弾
『月に叢雲、花に風 ……
月が綺麗だな、と思っていると雲がかかってくるし、桜を楽しんでいれば風がそれを飛ばす。
ようするに、好事魔多しと同じ意味だ。 ……
考え方は二つある。今は駄目でも、いつかは、美しい月や桜現れると信じて、それを楽しみにするか、
もしくは、雲と風も悪くない、と思うか』
「マリアビートル」 で登場していた、天道虫がまた事件に巻き込まれてしまう。
『資本主義だよ、たぶん。
人間て、他人よりも上位に行くために頑張る生き物だと思うんだよね。
それを利用しているというか、助長しているのが、資本主義だよ。』
「マリアビートル」 では東北新幹線の中で事件が起こったのだが、
今回はホテルという閉ざされてた建物の中で、しかも2~3時間の出来事。
『若い人間もいつか高齢者になります。
ということは、高齢者が損をする仕組みを作れば、自分もいつかは損をすることになる。……
若者が苦労するルールを作る分には、自分は絶対に安全圏です。』
何をやってもツキに見放されてしまう天道虫やそういう有象無象。
片や顔も身なりもよく何をやってもうまくいくスイスイ人の殺し屋たち。
『梅の木が、隣のリンゴの木を気にしてどうするんだよ。
梅は梅になればいい。リンゴはリンゴになればいい。バラの花と比べてどうする』
シャレた会話。
手に汗握るストーリー。
いろんな出来事が、ひとつにまとまっていき、ラストの出来事には驚かされます。
エンディングもお見事で、読後感良し。
たいへん面白い。















