「逆ソクラテス」 | せともん屋のおっさんの日記

「逆ソクラテス」

「逆ソクラテス」  伊坂幸太郎  集英社文庫  ☆☆☆  

 

5つの話からなる短編集、

それぞれのお話の主人公は小学生たち。

5つの話がそれぞれに独立していて、それでいて繋がっているようでもある。

 

『逆ソクラテス』

「僕はそうは思わない」

「自分は何も知らない、ってことを知っているだけ、自分はマシだ」

「先入観をひっくり返すんだ」

 

『スロウではない』

「敵を憎むな、判断が鈍る。」 (ゴッドファーザー)

「加害者が幸せな人生を送るなんて、納得できないからな」

 

『非オプティマス』

「私にいい考えがある」 (トランスフォーマー)

「相手によって態度を変えることほど、格好悪いことはない」

「評判がみんなを助けてくれる」

 

『アンスポーツマンライク』

「抽象的な言葉を大声で叫んで怒るのは、独裁者の手法だよ」

「バスケの世界では、残り1分を何というか知っているか?・・・永遠だよ、永遠」

「バスケの最後の1分が永遠なんだから、俺たちの人生の残りは、あんたのだって、余裕で、永遠だよ」

 

『逆ワシントン』

「正直者が褒められる、っていいでしょ」

「わたし、真面目な人は好きだし」

 

読後感良し、

しみじみとほっこりします。