リベルサスはダイエット薬として随分有名になってますね。
2021年の4月に発売ですからまだまだ新しい薬です。
ご存知のように糖尿病薬であり、
主に小腸から分泌される GLP-1受容体作動薬(インクレチン)のことです。
それは膵臓の受容体に結合して、インスリンを分泌してくれます。
それで血糖が下がる仕組みです。
GLP-1はもともと私たちの体内に存在しているのですが、
それは短時間でDPP-4という酵素で分解されてしまうのです。
薬剤としてのGLP-1受容体作動薬・リベルサスはその酵素に分解されにくい構造に作られており、長時間働いてくれます。
さて、このリベルサスがなぜダイエットに効果があるか?
主としては 食欲低下作用です
脳幹の食欲中枢を抑制する働きによるもの
消化管の働きを抑制して、(食物の流れが滞り)満腹感が得られやすい
脂肪褐色細胞を活性化して脂肪の燃焼を促す
があげられます。
そして、副作用はなんと言っても
胃腸症状胃のむかつきや張り感、下痢・便秘など。
食欲低下が目的ですので、ある程度は仕方ないですね。
そして、効果はとっても大きくて10キロ以上痩せる方もあれば、効果がない方もおられます。
効果がない方は
3mgの錠剤では食欲が落ちない人(7mgや14mgで効果が出る可能性がある)
食べ物が美味しく食べられないから嫌になってしまう方、ですね。
そして、効果が出ても
男性ですと精力減退、女性ですと急激に痩せて女性らしい体型が失われた・などで中止するかたもおられます。
ダイエットはこの豊かな時代
驚くほどストレスフルな代物です。
人類は飢えの歴史でしたから、飽食への対処方法を持ち合わせていません。
飢えとの戦いの中では少しでも脂肪をつけることは素晴らしいことですから、
痩せる仕組みなんて持ち合わせません。
私自身はプルプル肌ダイエットが最もおすすめで、
栄養面だけでなく、サーチュイン遺伝子onやケトジェニックなエネルギーシステムを手に入れていただくことで、美しく機能的な身体(精神も)が出来上がるからです。
でも、とにかく痩せたい
皆様の気持ちも痛いほど伝わります。
リベルサスはさほど危険な薬ではありませんので、
4.5キロ程度のダイエットのつもりで取り入れるのも良いと思います。
ただ、当クリニックで処方させていただく時は
栄養面の指導は並行してさせていただきます