当院でもイソトレチノインの内服薬の処方を始めました。
欧米では30年も使われてきた重症ニキビの治療薬です。
囊腫型や結節が多発するような手強いニキビに対しては
第一選択薬となっています。
90%以上の有効率、再発率は30%以下と素晴らしい数字を誇ります。
当院では食生活をはじめとして様々なアプローチを試していて、
改善率も良いのですが、
重症型の症例では、改善するものの増悪を繰り返す場合も多く見られます。
昨年末からイソトレチノインの内服薬
アクネトレントを取り入れました。
昨日、1月内服した方がお二人来られました。
お二人ともとっても良くなっておられて、ニコニコの笑顔を見せてくれました。
特にお一人は万策尽きた状態でした。
現時点で私が白旗を掲げるしかなく、そのためにアクネトレントを取り入れた経緯があります。
その彼女が、驚く改善でした
イソトレチノインはビタミンAの類似薬で、
大きな問題点催奇形性。
女性は内服後6ヶ月の避妊が必要です。
それ以外では皮膚や粘膜の乾燥があり、これは必発です。
その他にも副作用はあるのですが、すべての医薬品が持っているようなもので、
内服後1、2ヶ月は異変があればすぐに止めることで避けることが可能です。
これは一般的な痛み止めや抗生物質と同じです。
また、イソトレチノインは内服ですが、
外用剤は
私の大好きなトレチノインやレチノール
これらの薬理効果(肌の活性化・美肌効果)は十分実感していますので、
内服はさらに効果が大きいのだろうと思われます。
もちろんニキビに対する保険適応薬の
ディフェリン・エピデュオゲル・にも
アダパレンというトレチノイン類似薬(ビタミンA類似薬)があります。
ただ、ニキbの重症型はこれらの外用では刃が立たないのです。
内服の効果に改めて、驚きと共に感動しました。
本日の動画もイソトレチノインがテーマです。
詳しくはそちらを参考にしてくださいね