コチニール色素
エンジムシ(中南米原産の昆虫)から得られた、カルミン酸を主成分とする赤色の着色料。
食品では、飲料、菓子、ハム、かまぼこなど幅広く使用されています。
また、医薬品、医薬部外品、化粧品(口紅、アイシャドーなど)で使用されています。
昆虫の色素なので、いわゆる天然色素としての位置。
有名な赤色3号は
食用タール色素の一つです。ADHDなどとの関連なども疑われたり、危険性が指摘されていますので、
コチニール色素は天然のものであることが評価されて
化粧品であれば、高級なものに使用されている事も。
先日、化粧品トラブルの多い方が、
藤田大学の皮膚科でコチニール色素のアレルギーを見つけてもらったとの事。
さすが、早川律子先生から続く化粧品トラブルの原因を追及されている大学です。
私はコチニール色素の知識がありませんでしたが、
調べてみて昆虫由来の色素と知りました。
昆虫といえば、コオロギ食が頭に浮かびますが、
原型を留めていない利用であれば、嫌悪感は減りますね・・とはいえ
この昆虫を潰している映像は結構なインパクトを感じます。
コチニール色素は古代メキシコで染料として使われ、現代的な利用は19世紀初頭、
食品添加物としては19世紀後半に始まって世界中で利用されました。
日本では1970年位厚生省により認可されて現在も広く使われています。
しかしながら最近ではアレルギー反応を引き起こすことがあるために一部の国では使用を制限しているようです。
1. オーストラリア:1994年に食品添加物としての使用が禁止されました。
2. アメリカ合衆国:1976年に合成色素の使用が認められたため、天然のコチニール色素の使用は限られました。
3. ヨーロッパ連合:2010年に合成色素の使用が認められたため、天然のコチニール色素の使用は限られました。
諸事情があるようですが、少し気になるところですね。
日本では安全と判断されているのに・・。