昨日、患者様からこの言葉をいただいて、

涙腺が緩みました。

 

当院は美容施術もさせていただいていますので、想定外の反応が起きて

患者様に一時的に辛い思いをさせてしまうことがあります。

危険な処置は採用していませんから、取り返しのつく副反応なのですが。

 

ダントツに多いのが、炎症後の色素沈着。

 

レーザーや液体窒素など、熱や刺激を肌に与えた後に、

肌の生理的反応、要するに傷ついたは肌を守るために(紫外線から)

メラニン色素を増やします。

 

肌のためにある意味必要な事であり、肌が十分健康になった時に

役目を終えて消えていきます。

 

数ヶ月から半年程度で消失しますが、時には1年くらい残っています。

 

通常のシミ取りレーザーでは炎症後色素沈着は必発ですが、

美白レーザーは出力が低いため、炎症後色素は軽く、そこが人気なのですが、

まれに、炎症後色素沈着を起こす方が居られます。

 

この患者様は担当医も患者様も施術後に瘡蓋になり、それが取れた後には一時的に

綺麗になるため、数回を繰り返してしまいました。

 

私が確認した時にはくっきりした色素が出ていました。

しばらくレーザーは中止にして、

ダイヤオレンジビタミンC・プラセンタの点滴

ダイヤオレンジトレチノイン・

ダイヤオレンジキッズミネラル

などを始めました。

 

必ず治るのですが、患者様は傷ついておられます。

数ヶ月は治療前より悪い状態なのです。

患者様の不安感・不信感・怒りを感じます。

 

患者様に不必要な苦しみを感じさせてしまったのは

クリニックの責任です。

説明が足らなかったり、異常に早めに気付けなかったり。

 

でも、何か起こった時、患者様を苦しめる結果になった時、

私は できる限りの手段を用いて、最後まで責任を持つ。

を心に決めています。

 

この患者様も、色素があとわずかになりました。

やっと先が見えてきました。とおっしゃって、その後に嬉しい言葉

今は感謝しかありません。をいただくことができました。

笑顔を見せていただけるようになりました。

 

今思い出しましたが、

10年くらい前ですが、お二人から

ダイヤグリーンボトックスが効きすぎた。

ダイヤグリーンフェイシャル後数年たてっから眉毛の一部が抜けた

というクレームがありました。

それぞれに返金や対処をしましたが、

ボトックスの方は他の治療の返金も要求してきて、最後には法外な慰謝料を請求されました。

脱毛の方も当院の処置は無関係なのですが、十分に対処していても怒りを募らせてこられました。

 

誠意が通じない方もあることを知りました。

 

最初の方には弁護士を通しましよう。どうぞ訴えてくださいとお話しした途端、そのまま。

後の方は実際に美容の事故対処の組織に相談して、調査していただき、当院には全く責任がないことを証明していただき、患者様に報告がされました。このかたもそれっきりです。

 

こんなふうに悲しい出来事もありますが、

私は私の信念でトラブルに対処していきたいと思います。

 

責任を負う勇気がを持つこと

 

があらゆる職業で必要で、それがプロ意識に直結すると思います。