アトピーの方は汗が苦手
ひどい痒みがあるからです。
アトピー性皮膚炎の汗のかきかたは健康な方と異なります。
まず、発汗量が少なくて
汗が出るまでの時間も長いため、体の火照りが収まるまでのタイムラグがあります。
さらに汗の出口の汗孔が角質で塞がってさらに汗が出にくい状態となります。
そして、なんと、
汗が皮膚の真皮内の汗腺に溜まった後、管を通って皮膚の表面に出るのですが、
皮膚内部の真皮で汗が漏れてしまうのです。
これは汗腺のバリア機能の低下が原因とされています。
これは抗菌ペプチドであるダームジンを染色した皮膚の組織です。
汗腺の周囲に滲み出るように染まっています。
健康人にはこのような所見は見られません。
そして皮膚の表面に出てきた汗には抗菌ペプチドの量が低下しています。
さらに興味深いのは汗中のグルコース(ブドウ糖)の量が健康人よりも多く、
また重症ほとその量が多いようです。
この原因や意味はまだ解明されていませんが、
糖質の摂取量が多いのがアトピー性皮膚炎の方の特徴ですので、
汗に多く含まれていても不思議ではないな、と個人的には思います。
アトピーの方が
十分の汗がかけるようになると、完治の印。
ではありますが、皮膚炎のひどい時には辛いと思います。
ただ、汗に注目しても
糖質依存から脱して、
高タンパク・高脂質の食事に変更していくのが重要ですね。