昨年の秋まではごく軽いアトピー性皮膚炎で、

時々弱い外用薬を使用していた20代後半の男性でした。

 

すごく酷くなって、辛いです・・。

顔面も体も全体に慢性の皮膚炎が広がってました。

それにしてもこの変化は普通では見られません。

 

増悪の原因の心当たりはありますか?

と尋ねたところ

「食生活が変わったんです。

実は、去年の11月から彼女と同棲を始めたんです。

手を伸ばせばお菓子の袋があって、食べてしまいます。」

 

それだけではありません。

小麦製品・野菜(サラダ)も増えています。

 

女性はあっさり系の食事を好む方が多いですし、野菜が健康の素と信じる傾向が強いです。

 

特に今はコロナ禍で家庭料理ですから、コッテリ、油っぽい肉料理から遠くなっている食卓も少なからずありそうです。

 

アトピー素因のある方は、こうしたヘルシー系の食事になると、一気に炭水化物依存の状態に陥ります。

 

カップ麺・パン類・袋菓子・・・

止まらなくなるのです。

 

それにしても、3ヶ月でここまで増悪するのだと驚きました。

 

ご本人も、肉食が良いことを知っているので、

早速彼女に当院の食事指導のプリントを見せて 努力する、との事。

 

野菜さえ食べれば ヘルシー

 

不思議なくらい短絡的な発想があります。

 

しかも肉や油は体に悪い・食べるならその倍量の野菜を。

 

未だにこんな感覚を持たれている方もおられます。

 

確かに欧米人のように、大食であれば負担にもなる可能性がありますが、

日本人はいくら頑張っても、

肉200g・卵三個・オイル大さじ2杯か3杯位のもの。

全体の食事量も彼らより少ないですから、

素晴らしいバランス食になると思われます。

 

毎日感じてます。

世界一品格を保った人類になれる可能性を秘めた日本人なのに、

小麦と妙なヘルシー理論で体調不良にされてます。

昨今囁かれるグローバリスト達の巧妙な陰謀論か

はたまた自分たちで墓穴を掘って、埋まっているのか・・??

 

小麦を極力少なくして、高タンパク・高脂質(といっても前言のように肉200g・卵三個・オイル大さじ2杯か3杯・・栄養学的にも別に多いとは言えない)

の食事に変えたら、

10年後の日本は経済も倫理もどの国にも負けないと 心底確信する。