「いて座」さんは、世界中のあらゆる場所に矢を飛ばす「ハンターの星座」でもあるから、

 

 

ひとまず外に「飛び出していく」人が多くって、

 

 

そこからいろんな知識を持ち帰って、精査して、それを人に伝えようとするわけね。

 


人に何かを教える「教育者」としての素養もあるけれど、

 

 

基礎的なことを丁寧に教える、というよりは、

 

 

「大学の先生」みたいに、少し高尚なことを、抽象的に教える人が多いかしらね。

 

 

 

 

 


挑戦者であり、教育者であり、哲学者でもあるの。

 

 

基準は常に「世界」に置かれているから、普遍性を大切にする星座さんでもあるわね。

 


わたしからすると「いて座」さんは、

 

 

「しし座」的な個人的なドラマチック性よりも、もう少し大人なイメージ。

 

 

ドラマチックというよりも、カオティック。

 


つまりゴッチャゴチャになったまま、それをすべて是(ぜ)として世界に提供しようとするのね。

 


「いて座」さんは、そうやってゴチャゴチャ性をまるごと認めてしまう星座さんでもあるの。

 


そのあたりは柔軟性が強い「うお座」さんに通ずるところがあるかもしれないわね。

 


話のスケールが少し大きくなってきたでしょ?

 

 

 

 



僕は肯いて、紙カップを口に運んだ。サラさんも同じようにした。



◆やぎ座


さぁ、あと3つ。次は「やぎ座」さんね。
 

 

「おとめ座」さんが「しし座」の人たちにやったことって覚えてる?

 

 

「しし座」さんたちが闇雲に創り上げた世界を、「おとめ座」さんは根気強く整えたでしょ?

 


それと同じように「いて座」さんの世界を整えていくのが、「やぎ座」さんなの。
 

 

「おとめ座」さんと少し違うところは、「やぎ」の人たちが「社会的な視点」を持っていることなの。

 

 

秩序とか、規範とか、ルールとか、そういったものに沿って、

 

 

「いて座」さんが創りだした「カオスな世界」を、

 

 

少しイライラしながら、根気強く整えていく星座のよね。

 


そこには「自己犠牲」も少し入るし、それが行き過ぎてストイックになったり、

 

 

ある異の「悲壮感」すら漂うときがあるんだけど、それが「やぎ座」さんの「愛」の表現なの。

 


じゃあなんで、わざわざそんなことをしなゃいけないか?って言ったら、

 

 

それは「いて座」さんまでの「物語」があるからよね。

 

 

 

 

 


「いて座」さんの世界では、いろいろなところに学びに行って、

 

 

独自の世界観をつくりあげることに成功したんだけど、

 

 

実はそれは本人の自己満足になってしまっていたり、

 

 

上手く形になっていなかったりした部分があったのよね。

 


その「カオスな世界」に混乱して、落胆して、どうしようもなくなって、

 

 

その反動で「やぎ座」さんの世界が創られているから、

 

 

彼らは逆に、とことん世界を整えにかかるわけ。

 


ときどき、「やぎ座」さんのことを現実主義者とか努力の人という人もいるけれど、

 

 

「やぎ座」さんが欲しいのは「確かな結果」なのよね。

 


そうやって「きちんと整えられた世界」、「ルールに従って運営されている世界」を創ることこそが、

 

 

「やぎ座」さんにとっての愛情表現だったりするんだけど、理解されないことも多いわよね。

 

 

 

 

 


同時に「やぎ座」さんって、「時間性」を大切にする星座さんでもあるの。

 


なぜなら「形をつくる」には、「時間」がかかることを熟知しているから。

 


それゆえ、伝統文化や、古来のもの、みたいに、

 

 

「時間が積み上がってできたもの」に馴染みの深い星座さんでもあるのよね。

 


野心家であると同時に、不思議なほど臆病な一面があったり、

 

 

現実主義者なんだけど、いっぽうで芸術的で華やかなものが好きだったり。

 


意外と茶目っ気もあって、わたしは「やぎ座」さんがけっこう好きなのよね。




◆みずがめ座


さぁ、あと2つね。

 


「みずがめ座」さんは基本的に「宇宙視点の平等主義者」ね。
 

 

物語の流れとしては、「やぎ座」さんの世界で、秩序が整えられたわけなんだけど、

 

 

そこには、もちろん地位や肩書やルールや規範が生まれたりして、

 

 

ある側面では「安心」で「安全」な世界なんだけど、

 

 

その「システム」による弊害ももちろんあるわけ。

 


肩書とか立場で人を判断したり、ガチガチのシステムとか、

 

 

階層構造ができてしまったせいで、弱者も生まれてしまったりして。

 

 

その世界に「異を唱えて」、外に飛び出した人たちが、「みずがめ座」さんなのよ。
 

 

 

 

 

 

彼らは立場や肩書、年齢や性別で相手を判断することなく、

 

 

すべて「人間」として扱うことで、より「フラットで自由な世界」を創ろうとしたわけ。

 


それゆえ、「客観的な視点」が発達したし、万人を平等に扱う、という性質も強化されたのね。

 


で、これが「みずがめ座」さんの一番の特徴でもあるんだけど、

 

 

それは何かというと、彼らにとって、もっとも大事なことは「自由さ」なのね。

 


自分が「自由」な状態で、立場や肩書に縛られないからこそ、相手を平等に扱えるし、平等に愛せるわけよね。

 


だから「みずがめ座」を出生図に持っている人って、恋愛ではベタベタするのが苦手で、

 

 

なにより縛られるのが大嫌いな一面もあったりするんだけど、

 

 

おそらくそれは自分が「自由」でいなければならない、と感じているからだと思うのね。

 

 

 

 

 


とにかく視点が高くて、客観性があって、

 

 

その場を冷静に観察している人たち、それが「みずがめ座」さんなのよね。

 


ときどき「みずがめ座」さんのことを「変わってる」とか「不思議ちゃん」と言ったりする人がいるけれど、

 

 

そういう人はたぶん「みずがめ座」さんの視点の高さを理解できていないだけね。

 

 

「みずがめ座」の人って、権威や無駄なシステムとかにアレルギー反応を示す人が多いし、

 

 

実際、既存の価値観や組織を壊そうとすることもあるんだけど、

 

 

それはさっき言った「宇宙視点」から見た平等性によるものね。

 


システムや肩書に縛られていない世界こそが「真のユートピア」だって、

 

 

どこか信じているフシがあったりして。

 

 

 

 

 


少し余談かもしれないんだけど、

 

 

「みずがめ」って、水をたたえる大きな「容れ物」だったりするから、

 

 

「みずがめ座」の人って、外見はクールなように見えて、

 

 

中では意外と「感情」が渦を巻いていたりして。

 


ほら、心理学的に言えば、「水」って「感情」のことだから。
 

 

おしゃれで、自由で、博愛の星座さん。
 

 

それが「みずがめ座」さんかな。
 

 

 

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