お盆は『EVE burst error R』(イヴ バーストエラーR)(Switch版、CERO:D)をダウンロードして遊んでました。

クリアまでのプレイ時間は25~30時間でした。

(クリア後の特典をいじっていたら、すぐに30時間オーバーになったのでもっと細かなクリア時間は29時間くらいか?)

 

 

『EVE』シリーズの大まかな経緯は知っています。

もともと『EVE burst error』は30年ほど前に発売された18禁のエロゲです。

その後、マイルドな調整を施すなどして様々な家庭用ゲーム機に移植されてきた作品です。(今回遊んだswitch版はかつての『burst error』のリマスター版)

 

『burst error』は高い完成度から多くのファンを獲得しましたが、その続編群は『burst error』好きなファンほど嫌悪する内容、かつ、疑問符な展開で「前作無視」「支離滅裂」など不評の嵐となりシリーズはいったん終了。

その後度々復活を果たそうとするも中々定着しませんでした(シナリオ担当が2作目以降異なることなど要因は色々あると考えられる)。

私の好きな『探偵 神宮寺三郎』シリーズを用いた例えでは、それらの続編は、『Innocent Black』並みなどと評されるのを見かけたことがあります(発売順からすると例え方が逆だったかもしれませんが)。

 

しかし、2016年リリースの『burst error R』後の作品『Rebirth Terror』はかなりの高評価となり『Ghost Enemies』へと続くのでした。

 

 

もともとエロゲということで性的描写に関する展開は「いや、そうはならんやろ」というモノが多かったですし、ビジュアルは何かと下着姿が多かったです。

しかし、当該要素はあくまでも『burst error』の一部であり、多くのファンが惹かれたのは同作が持つ高いゲーム性とストーリーテリングの巧みさが理由と言えるでしょう。

 

以下、色々と感想を書きます。

※ストーリーについてのネタバレはできるだけ避ける形で書きますが、一カ所ネタバレ反転している箇所があります。

 

 

【マルチサイトシステムについて】

 

『EVE』シリーズ最大の特徴であるマルチサイトシステム。

別々に行動する主人公2人の視点を好きなタイミングで切替ながら進んでいくシステムです。

切り替えるタイミングは基本的に自由ですが、片方で進めていくとどうしても進めなくなる部分が出てきて、その際はもう片方の主人公に切り替えて進ませます。

序盤から、片方の主人公サイドで登場する人物や単語が、もう片方の主人公サイドでもチラ見せ的に出てきて物語の先が気になるように構成されています。

特に、主人公同士が遭遇してからは、お互いの先が気になり(シナリオのプレイヤーの転がし方が巧みなこと、巧みなこと)、中断するタイミングがわからなくなる面白さでした。

「片方の主人公がこうしているときに、実は裏ではこんなことがあった」というような話を把握できるのも面白さのポイントでした。

ただ、二人の視点を頻繁に変えすぎると頭が混乱してくる(現時点で片方しか知らない情報が何だったかわからなくなってくる等)反面、進行が離れすぎても落差を感じるので、私の場合は程々に進んだら変えて時間を経過させました。

両者を頻繁に入れ替えながら物語進行上の壁を突破するとある関門は、ゲーム性もあって面白かったです。

 

ちなみに、プレイヤーが選択している際の主人公の声は出ない仕様になっているようなので、ダブル主人公の天城小次郎(CV:子安武人氏)と法条まりな(CV:三石琴乃氏)の声が一番聴かないという印象でした。(設定を変更すれば聴けるようになる?)

 

ちなみに、この「設定変更」は上手いこと行かなかった点がありました。

「既読のみスキップ」にしたのに「全部スキップ」状態になってしまったりして、設定の仕方がイマイチ理解できませんでした。

なお、一人一人のキャラクターごとにボリューム設定可能だったのは驚きました。

そして、セーブデータは100個作成可能という大ボリュームでした。

 

 

【ヒント機能】

 

オリジナルで存在した機能かどうかはわからないのですが、これは本当にありがたかったです。

現在地でフラグが立つと「場所移動」と「目的地」のボタンが点滅するという機能なのですが、本作の場合、単に場所が「次の場所への通過点であるだけ」とか「見る・話すを一切しなくても立ち寄るだけでOK」や「移動できる場所が複数ある」というケースが多く、フラグ立てについては正直「これはわからないよ」と苦笑いしました。

プレイ時間は約29時間と書きましたが、このヒント機能がなければ各地でコマンド総当たりを試みて40時間以上は行っていたことでしょう。

 

【システム周り】

 

「スキップ」機能は「既読のみスキップ」にしたのですが、最初のうちは上手く行っていたのですが、そのうち何故か未読でもスキップ状態になってしまったので、スキップはボタンを押した時だけにしました。

また、前述の通り、各キャラごとにボイスのボリューム調整ができるという細かい機能がありました。しかも、ボリュームは10段階くらい調整可能という細かさでした。

 

 

【声優陣】

 

本作も、昔のゲームをやる際に良く感じる「声優陣が豪華」に該当しました。

また、過去の収録ボイスを再利用したのか、既に亡くなられた声優陣の皆様の声にしみじみ感じ入りました。

野沢那智氏、本多知恵子氏、水谷優子氏、田中敦子氏、飯塚昭三氏…

今もなお心に響く声の数々です。

 

台詞量については、体感では本多知恵子氏と堀江由衣氏が特に多い気がしました。(実際どうかは不明です)

また、三石琴乃氏キャラと本多知恵子氏キャラが親友という設定は『機動新世紀ガンダムX』みたいだと勝手にニヤニヤしてました(笑)

まあ、かないみか氏、三石琴乃氏、本多知恵子氏、水谷優子氏…この面々を見れば『ガンダムX』ですな(笑)

 

一方『探偵神宮寺三郎 Innocent Black』は本作を一部ネタにしていないか?という指摘を見かけたことがあります。登場人物名に文字ったようなキャラがいる点、微妙に移動場所名や調べられるモノに共通点がある点、登場声優も子安武人氏と田中敦子氏が出ている点などが理由です。

単に偶然の産物かもしれませんが、上記のうち登場キャラ名は意識していそうです…

 

氷室恭子氷室透子

 

…とか。

 

【ゲームオーバーは無い?】

 

プレイ中、ゲームオーバーになったことはありませんでした。

最後の「犯人あて」で失敗したのですが、それでもトゥルーエンドに到達できないだけという感じでした(バッドエンドというより不十分エンドという感じ)。

2回目で成功し、トゥルーエンドに無事到達できました。

 

 

【ストーリーで気になったこと】

 

読後感は良好なのですが、思い起こすと「そう言えば、あれは何だったの?」と思う部分が多かったです。犯行についても詳細はイマイチわかりません。考察すれば筋が通りそうだと感じる反面、確証となる映像がないことによるモヤモヤはありました。

 

 

また、物語はSF要素があるというのは知っていましたが、その部分が前面に出てくるのは終盤なので描写不足に感じました(ゲームの世界では終盤でSF要素が出てきてぶっ飛んだ世界観になる展開は多々ありますが)。

 

そして、最大のモヤモヤと言いますか、物足りないと感じてしまったのは肝心の※アレが出てこなかったことです。

 

※アレ<ネタバレ反転>もう一つの人格<ネタバレ反転>

 

これはきちんと出した方が良かったと思うのですが…。

 

色々書きましたが読後感は決して悪くないですし、面白いと思えたゲームでした。

終盤の登場人物の正体が判明する場面は高揚しましたし。終盤は誰が敵で誰が味方かわからない複雑なシチュエーションで緊迫感が持続して目が離せませんでした。

 

ただ、小次郎はタフすぎだと思います(苦笑)

 

 

 

 

この勢いで『Rebirth Terror』、『Ghost Enemies』と遊びたい気はするのですが、この2本、割と高価なので躊躇しています(苦笑)

DLのセールにもならないようですし…。