『逆転検事1&2 御剣セレクション』の『逆転検事1』部分をクリアしました。

 

『検事』シリーズは既に何年も前にクリアしているので再プレイとなります。

そして、通常は尋問パートは全てのパートを「ゆさぶる」してから進めるのですが、今回はカットしてできるだけ最小手になるよう心掛けました。

 

また、『裁判』は基本一周しかしないのですが、『検事』は個人的に再プレイしやすかったので昔何度も再プレイしました。

おそらく、調査が現場1つで終わるというわかりやすさや多種多様な対決パートの背景などで私の中のプレイへのハードルが緩和したからなのでしょう。

 

『逆転検事1』の簡単な感想を書きます。

今回は「物語内時系列」でやったのでその順番で書きます。

盛大にネタバレしてますので、回避したい方はブラウザバックをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【第2話:逆転エアライン】

 

制作時点では第1話の予定だった第2話「逆転エアライン」。確かに改めてプレイすると第1話とした場合の「つかみ」とでもいうべき部分がたくさん見られました。

 

・冒頭 ~御剣が倒れている。血も流れている。「死んだ!?」と思わせといて~ という映像ミスリード

・そして、最初に御剣は逮捕されるという衝撃

・日本にようやく帰国

・最初は御剣一人だけ、後にレギュラーのイトノコと合流

 

本話はその名の通り第2話にあたるのですが、シリーズ恒例のライバル登場は無く、ヒロインも未だに登場しません。これも本来第1話の予定だった名残でしょう。

話が少し長めだったのと第1話に御剣の執務室を持ってきたかったとの考えから本話は第2話になったのでした。

 

『逆転検事』のコンセプトの1つが「not裁判」でもあったのですが、そのコンセプト通り調査パートの光景がかなり色々細かくて裁判部分以外でプレイヤーを魅せようとしていたのがよくわかります。

「見ていて楽しい夢空間」という印象でした。

 

私は『検事1』ではコノミチさんがトップクラスで好きなキャラクターで、彼女の真面目なのにおとぼけな感じが好きなのです。本話のヒロインのような印象もあり、一時的に御剣のパートナーとして後ろをついていくこととなるのは一話のみのゲストにしては破格の扱いであったように感じます。

 

コノミチさんにはエンディング後に是非一度マシスの弟子になって欲しいと感じました♪

 

 

【第3話:さらわれる逆転】

 

ヒロイン:ミクモちゃんやライバル:ロウ捜査官が遂に登場する話です。

私は時系列通りにやってみたので本話が2話目となり「いつものシリーズ構成」となり自然なのですが、本来は第3話となる話です。第3話と考えると違和感があると言えばありました。

 

最初、脱出ゲームが如く調査パートで脱出を行うこととなりますが、この見せ方は面白かったと感じます。

原灰ススムや、ガリュウウェーブ、レッドタイホ君、或真敷一座、と割と『逆転裁判4』ネタが豊富でした。

初登場の「ぬすみちゃん」による捜査が2回あるのも印象的でした。

「ぬすみちゃん」による捜査はどんどん事実を積み重ねてただしい現場の状況を「構築」していくのですが、私はその工程を味わうのが結構好きです。

ビジュアルで示すのはプレイヤー向けの意味合いが強いと思います。「御剣は天才なんだからそんなことをしなくても脳内だけで分かるはずだからおかしい」という意見を見かけたことがありますが、あくまでもギャグな世界の『逆転』シリーズでの“天才”なのですから、そこまで万能ではないのだからいいと私は解釈します。負けライバルとして何回も立件を間違えている時点で本当に“天才”なのかはなはだ疑問ですし。

 

新ライバルのロウ捜査官は、あくまでも現場の捜査官(国際捜査官)なので御剣と推理バトルをするというタイプのキャラではないです。そのため推理として考えるとかなり強引です、人海戦術で怪しい奴はとりあえず全て調査してその中から真犯人を見つけ出すという脳筋的実践スタイルですから。

そのため、ライバルとしてはやや薄味な印象が私としてはあります。

 

ちなみに、ラストで第1話の被害者と犯人が出て来ます(第3話は第1話よりも時間軸が前の話)が、昔やったときは一瞬混乱しました(笑)

 

 

【第4話:過ぎ去りし逆転】

 

過去の回想の話ですが、「思い出した時」というのは第3話の直後ということでこの順番でやりました。

 

シリーズで見慣れた裁判所での事件ということでファンサービス的要素も高かったと思います。

他にも

 

・13歳の狩魔冥登場(色々「幼い」感を演出する要素に笑いが)

・回想とはいえ、狩魔豪の再登場と狩魔冥との親子共演(親子共演は初)

・御剣とイトノコの出会い

・サイバンチョを尋問できる

 

等、いろいろあります。

特にサイバンチョを尋問できるというのは『裁判』では絶対に無理なシチュエーションでしたので面白かったです。

 

また、トリックですが、シリーズの中でも割と「現実にできそうなトリック」だったと思います。

 

本話のメインゲストというべき葛氷見子(カズラ ヒミコ)が、御剣の恰好や台詞を見て大笑いする姿を見て「そりゃ、普通に考えたらそういう反応になるわな」と思ってました(笑)

そのため、葛は個人的に結構好きなキャラです。

 

そして、最後の真犯人との疑似法廷バトルは決闘のようで熱くなりました。『検事1』の中で一番カッコいい対決シーンであったと感じます。

 

あとは・・・どら焼きが食べたくなりました(笑)

 

 

【第1話:逆転の来訪者】

 

実は第1話こそが4番目の話(最終話直前の話)だったという衝撃の話でした。

実際の時系列順でやると、ヒロイン:ミクモが出てこない番外編的な話としてなるように思えます。

そして、本来なら初めての話となる自分の執務室に戻ってきたことについては、実はそれまでに随分と冒険をしてきていた(第2・3・4話)ことになることもわかるのでした。

第1話の見方が色々変わるのでした。

 

真犯人の優木検事について、第1話の犯人ということもあってオープニングで犯行がバレているのと、対決パートも弱めなのですが、それでも状況に応じて臨機応変に主張を変えるのでそれなりに機転が利く頭の良さを披露してました。

少し彼の法廷を見てみたくなりました。

 

 

【第5話:燃え上がる逆転】

 

最終話はやはり長くなりました。

分裂した2つの国の大使館をまたぐ話であり、探索型ADVの様相を最も色濃く示している話となりました。

~1つの国の大使館が分裂して右半分と左半分でそれぞれ別の大使館として運営されている~ というのは私の記憶が確かならば チェコスロバキア大使館 → チェコ大使館・スロバキア大使館 で実際にあった話だったと思うのですが、それを参考にしたのかもしれません。

長い分色々あった話です。

早々にこれまで密輸組織の一員で幹部クラスかと思われたマニィ・コーチンが殺害、裏切り者や登場人物の正体がわかり、ヤタガラスの真相がわかり、そしてラスボスの登場と最終回にふさわしい内容でした。

 

ダミアン大使を疑ったプレイヤーは非常に多かったことでしょう(笑)

本当に(マヌケだが)ただのいい人だったので驚きでした。

 

ラスボス:カーネイジ大使ですが、しぶとすぎると言われているようですが、そりゃ犯罪組織の親玉としてスキあらば逃げのびようとするのは当たり前とも言え、ラスボスとして正しい姿勢であったとも感じます。

巷では『検事1』のラスボスは人気が無く『検事2』のラスボスは人気があるようなのですが、私はむしろ『検事1』のラスボスの方が好きだったりします(苦笑)

 

 

 

 

【番外編:違法な証拠を使ったのか?】

 

まず、私は法律の専門家ではないので今から私が書くことは非常に的外れである可能性があることを先にお伝えいたします。

そのうえで「こういう考えが成り立つのでは?」という意見として述べたいと思います。

『逆転』シリーズの法解釈は現実のものを基にしているとはいえ、かなり違いますからシリーズ内でどう扱われている(公式設定化されている)かはわかりません。

 

 

本作では最終話にて投げかけられる最大の問いかけがあります。

 

「法廷に立たせられない敵を追い込むために“違法な証拠”を使うかどうか?」

 

というものです。

ここはプレイヤーが最も決断を迫られるところでもあります。

結局“使う”ことで話は進むのですが、はたしてそれが違法かどうか?という話です。

 

 

初めに申し上げます、この「違法な証拠(通称:キリフダ)」の違法性について・・・すいません、注視して再プレイしたのですが、何がどう違法なのかよくわかりませんでした。

10年前の事件「KG-8号事件」で容疑者マニィ・コーチンを立件するのに使用されようとしたが使われなかった証拠であり、一条健司が隠匿していた証拠ということです。

1つは殺害指示が書かれ被害者の血で汚れた犯行指示書、もう1つはその指示書を持ったマニィ・コーチンの姿が映った現場マンションの防犯カメラ映像。この2つを合わせて決定的な証拠とする予定でした。

しかし、ビデオは密輸組織の一員であった天乃河氏によって奪われました。結果、犯行指示書の方は一条検事が隠匿する形で持つこととなりました(一条検事殺害後7年間検事局の一室に放置)。

 

入手した経緯が“盗んだもの”であったから“違法”という意味なのでしょうか?

 

 

上述の通り“違法性”の由来はよくわからなかったのですが、仮に違法だったとしても御剣(プレイヤー)が使ったことについては何も問題はない(違法性はない)というのが私の考えです。

 

 

 

何故なら

 

 

 

キリフダはあくまでもKG-8号事件にとっての違法な証拠だから

 

 

 

ということです。

劇中、キリフダを使ったことでどうなったのかを整理すると・・・

 

カーネイジにキリフダを見せた → カーネイジは大使館内で起きたとされる今夜の事件について出頭すると言い始め、逃げようとした

 

・・・となりました。

 

そうです。キリフダはKG-8号事件の解決(逮捕や起訴)のために何一つ利用されていないのです。

それが私が問題ないと考える根拠です。

 

「法廷に立たせられない相手とどう戦うか?」という問いかけが本作にあったのですが、それについても答えが出ていることになると思います。

 

 

狩魔豪…そんな相手は無視すればよい

ヤタガラス…法を越えて(犯して)戦う

御剣…法廷ではできない戦い方で戦う

 

 

という形となり、私としては非常に収まりがいいように思えるのですが、この辺りへの言及がエンディングでなされなかったのが少々残念でした。

 

 

ちなみに、私はキリフダを使うか?使わないか?の問いかけに対して真っ先に「御剣だったら間違いなく“使う”」と思ったのですが、巷では「御剣だったら“使わない”」派が多いようです。

理由は非常にシンプルで「悩みはするだろうが、御剣だったら目の前の犯罪をむざむざ見逃すような真似はしない。刺し違えてでも告発する」と思ったからでした。

 

私は私の考えに悔いはありません。

 

 

『検事2』については時期を見てプレイを開始したいと思います。