今年2月に観た『ウルトラマンブレーザー THE MOVIE 大怪獣首都激突』を先日再び視聴しました(ブルーレイ特捜限定版)。
1回目より楽しく観られました(笑)
理由はおそらく「日本語字幕付き」で見たからだと思います。
正直申しますと、音声だけだとよく認識できない小難しい言葉が多いのです。劇場だと何となく雰囲気掴んだだけで映像の流れに乗っていましたから。
最初に12分間のTV本編総集編があります。
長いです(笑)
その分、劇場版本編が短くなるわけですが、劇場版本編は紆余曲折・二転三転がかなり少ない(とりわけゴンギルガンが第二形態になってから)と思うのですが、その感覚にさらに拍車をかけていたように感じます。
また、スペシャルノートに各スタッフへのインタビューがあり、とても面白かったです。
~マブセ社長をマッドサイエンティストにはしたくなかった~
~ゴンギルガンはネットのメタファー的存在・ハードディスク的存在~
~ユウキ君の台詞は自分で考えて言っているようだが実はネットでいくらでも転がっているような言葉~
というような趣旨の発言が印象的でした。
上記の発言を踏まえると、確かにユウキ君の言葉の数々は誰かが言っているような言葉を繋ぎ合わせているだけのように感じてきます。
また、『ブレーザー』の展開の特色として「主人公の正体バレ無し」「ウルトラマンとの別れ無し」というのがあります。結果、いくらでも続けようと思えば続けられる話となりました。現に田口監督も続編作りたいというような趣旨の話をしていたと思います(実現するとしたら円谷イマジネーション内でしょうか?)。
田口監督は本当は縦軸よりも横軸の物語をやりたいというタイプの監督のようですから目立った変化や成長という要素がない『ブレーザー』はまさに理想的なのでしょう。
身も蓋もない言い方をすると「田口監督にとって都合のいい『ウルトラマン』なのだろうなぁ」と感じました。田口監督は次回作の『アーク』には参戦していないのですが、私の中では何となく頷けました。
ちなみに『オーディオコメンタリー』で
~ゲント隊長の奥さんは学生時代同級生に怪獣がいたという設定がある~
と「不良怪獣ゼットン」に言及されていましたが、それは「設定」とは違うでしょ!!とツッコんでいました(笑)
そして、スペシャルボイスドラマが本当に「しがらみやら社会やらに揉まれた大人たちの会話」で、ある意味生々しかったです(笑)
ここら辺の大人の空気といいますか、大人のバックボーンを醸し出せる特撮ヒーロー作品はウルトラシリーズが先行していると感じます。