『逆転裁判456 王泥喜セレクション』の『逆転裁判5』の時系列順にやった場合の真4話・真5話についての感想です。思いつくままに書きます。
ネタバレ有りなので必要な方はブラウザバックをお願いいたします。
【真4話・真5話】
真4話、真5話とは第4話、第1話です。
『5』は構成が複雑で今回は【第4話前半 → 第1話 → 第4話後半】となっています。
第一話が終盤だったというかなり挑戦的な構成ですが、『逆転検事』にも似ています。『逆転検事』は
【第2話 → 第3話 → 第4話(回想時点) → 第1話 → 第5話】
という流れでしたし。セルフオマージュ?
眼帯状態のオドロキ君が登場し、ただならぬ雰囲気を醸し出しています。
(第1話からやっているプレイヤーにとってみれば「あの眼帯状態は爆発で負ったケガではなかったのか!?」という事実に気づくこととなる訳です)
第4話前半でオドロキvsユガミが繰り広げられますが、片や親友を失ったオドロキ君、片や長年負い続けていた【亡霊】の尻尾を掴めるチャンス到来のユガミ、と両者前のめり状態の激突です。
しのぶが登場し、賀来ほづみ、バラシマといった面々も話に出て来ます、そして法廷が爆破されます!
この時きちんと法廷の人間に避難指示を出すユガミが「いい人」でした。
また、被告人のホシナリさんですが、私は結構好きです。
「長すぎるため息に気が滅入ってイラつく」という意見もあるようですが、そりゃあんなため息くらい付かなきゃやってられませんよ(笑)あと、今回の再プレイ時はため息が長く感じられなかったのですが・・・どうしてだろう?(笑)
また、オドロキ君の口癖である「大丈夫です!」にドラマ性が盛り込まれたことは素晴らしかったと思います。
前作からの逆算と言いますか、二次創作的描写かもしれませんが、仕方ないでしょ、前作で投げっぱなしだったのだから(笑)
いや、むしろ『4』という一作を経た後だからこそ「実はあの口癖にはこんな意味が・・・」という味付けに深みが出たのかもしれません。「弁護士はピンチの時ほどふてぶてしく笑うもの」の台詞を『逆転裁判3』で神乃木が言った時は痺れましたし。
そして、話の展開は第1話になります。
先に話が出ていた賀来ほづみ刑事が死亡した!とのことです。
第1話では単なる被害者として初登場した賀来刑事ですが、第4話を見るとキャラクターに多少興味がわきました。中々気の強そうな人みたいですね。
第1話からプレイすると一人奮闘するココネのふがいなさは「そりゃ未成年で一人弁護席に立ったらこうなるだろう」と自然だったのですが、時系列順にプレイするとむしろ違和感が出て来ます。
パートナー付きだったとはいえ真1話~真4話前半では割とまともに活躍できていたと感じたからです。
この辺りの解釈としてはココネはまだ“一人で”弁護できないと考えるのが妥当だと思います。
そして、最終話でわかりますが、何より彼女を見守っていた存在はユガミ検事だったともとれるのでユガミのいない法廷では動けなくなってしまったのかもしれません。
そう考えるとココネのゴールは一人で法廷に立つことなのでしょう。
(気丈にふるまってはいますが、彼女自身大変なトラウマ持ちでありイルカセラピー等を受けていることが以前の話でも触れられていましたね。メンタル面に課題があると考えるべきでしょう)
そして、法廷の扉をバン!と開けて登場するナルホド君はカッコいいの一言でした。
(特別編において「いつかやってみたいこと」として語っていましたが、さっそく実現したわけです・笑)
ちなみに、第一話は史上初の法廷パートが2日目まである第一話で、他と比べて長めです。
それゆえに冗長な感じはあります。あと、私は妙に苦戦した第一話でした(笑)
・平たいものに頭をぶつけたというけど写真の瓦礫は尖っている → そんなに尖っているようには見えなかった
・爆弾は偽物、ヒビで分かる → 写真の時点で偽物?そもそもヒビで故障までしたと言えないだろう。
と、何だかよくわからないことを考えてしまい、結構ミスしました。
最後の最後、爆弾による恐喝の対決場面は最終回が如くかっこいい場面だと思うのですが、誤答…。
そして、オドロキ君は事務所を去りました。
通常通りクリアしていくと、ようやく時系列が追いつく第4話後半ですが、ここは大河原センター長が面白い!
「沖田艦長!?」と誰もが思いますよね(笑)
歴史的偉人というか中二病というか、あんなこと言ってみたいわ(笑)
別に彼は犯人ではないのですが、ブレイクモーションがあることから「第4話の犯人」みたいに扱われがちですが、一応いい人です。
そして、ココネの逮捕という衝撃的展開!
(最終話へと続きますが、おそらく多くのプレイヤーは犯人の目途がこの時点でついていたことでしょう…)