2024年は辰年ということで、私の趣味の世界から「竜(※ドラゴン)」の話をしてみたいと思います。

 

※竜とドラゴンは違う!と言われればその通りなのですが、同じようなものとして取り上げます。ご了承ください。

 

 

 

さて、私の好きな『探偵 神宮寺三郎』ですが、現実世界を舞台にしているため、ファンタジー色の強い竜(ドラゴン)要素は基本的にありません(爆)

ファミコン時代から「竜(ドラゴン)」はちびっ子の好奇心を掻き立てて来た人気クリ-チャーでした。様々な作品でタイトルを冠してきたことからもその人気がうかがえます。

 

『ドラゴンズレア』

『ドラゴンニンジャ』

『ドラゴンスクロール』

『水晶の龍(ドラゴン)』

…etc 

 

 

ドラゴン万歳!

 

 

ただし、上述の通り『神宮寺三郎』とは相性が悪く、ドラゴンが出てくる余地はありませんでした。

 

そうして迎えた21世紀。アプリで登場したある作品が状況を一変させました。

それが「アオイメノリュウ」です。

アプリ短編作品が初出であり、ニンテンドーDS『きえないこころ』にも収録。後の『PRYSM OF EYES』にも収録されています。

 

そんな『神宮寺三郎』シリーズの竜(ドラゴン)要素を一手に担う「アオイメノリュウ」のことを思い起こそうと思います。ネタバレを含みますのでご了承ください。

以下、口調が変わります。

 

 

★★★★★★★★★★

 

 

 

私個人としては、アプリ短編の中でも本作はトップレベルで好きな話である。

何しろ、様々な勢力の思惑が交錯し、対立、共闘、裏切りと定期的にイベントが発生するため見ていて飽きない。

描き出す世界も暴力や犯罪の匂いが立ち込め、いわゆるハードボイルドな世界を感じさせる話となっている。

主人公:神宮寺三郎と対を成す存在であるもう一人の探偵:榎本竜太(通称:池袋の竜)という人物が登場し、案の定ライバル的ポジションで登場するのだが、上述の通り展開が二転三転するので面白い。

そもそも、この竜のキャラ造詣が色々神宮寺と対照的に設定されている。正義感を行動理念としていない 問題解決に暴力的行動をとることを厭わない 狡猾さも併せ持つ どこか享楽的 新宿に対する池袋・・・ ゲームの主人公ではできないようなキャラ造詣である(「池袋」除く)。

 

※ゲームだとプレイヤーが操作するという大前提があるため、動かしていて不快感を感じるようなキャラクターは主人公になりにくい。映画等だと「何処までも卑怯なキャラ」を主人公にしても「そういう人を観る作品」ということで許容されるが、ゲームだと成立しにくいわけである。

 

この竜とは紆余曲折を経て共闘も果たすのだが(このあたりの描写がかっこよくて熱い)、最後の最後で神宮寺の予期せぬ行動をとり、神宮寺との間で「溝」が生じるのである。

この行為はプレイヤーにとっても「何故?」なのだが、一定の筋の通った彼の価値観があるのだと思われるが、続編で掘り下げられることがなかったため詳細は不明である(続編作って~!)。

それにしても、服装が「麦わらのルフィ」に見えてくるのは私だけだろうか?

 

そして、本作の話の中にはワークジャムに移行されてからシリーズに織り込まれた要素が多数存在する。中には「本作が初めて」と言ってよい要素もある(過去作でグレーなものもあるので「初めて」と言い切るには躊躇あり、下記②)。

例えば…

 

<ネタバレ>

ボコボコにされる神宮寺(データイースト時代だと背後から襲われて気絶したくらいの描写しかない)

依頼人が神宮寺を犯罪に利用するために依頼する(=データイースト時代は依頼人が身分を偽っていることはなかった)

神宮寺以外の探偵の登場(データイースト時代は同業者が出てこなかった)

<ネタバレ>

 

…である。

また、本作の驚きの展開として

 

<ネタバレ>

救う対象と思われた大妻が裏切り黒幕と化す(確かに人相悪かったけど)

<ネタバレ>

 

なんてものがある。

これはプレイしていた当時かなり驚いたものだ。

 

そして、エンディングの独特の余韻もいい。

細かいことを挙げるともっと長くなるのでこの辺で区切るとする。

 

★★★★★★★★★★

 

ニンテンドーSwitchで『エースコンバット7』が移植されるというニュースを聞きました!

『エースコンバット』を久しぶりにやってみたくなりました。ストーリーもシリーズを知っている人ならニヤニヤする話が実に多いのですよね。と、言いますか、シリーズの所々の設定の数々を拾って再構築するのが上手いと感じました。