11月となりました。
だんだん寒くなってきてようやく秋・冬の始まりを実感できるようになってきました。
私は以前から気になっていたとある漫画を読みました。
『ジョジョの奇妙な冒険 クレイジー・Dの悪霊的失恋』
(発行所 株式会社 集英社)
『ジョジョの奇妙な冒険』のスピンオフ作品であり、作者は荒木先生とは違う方の作品です。
この手の作品を好きになれない人もいるかと思いますが、私はさほど気にしないので読みました。
まあ、『ガンダム』の一年戦争の外伝は流石に食傷気味ですが(苦笑)。スピンオフの分量は限度をわきまえないと、ですね。
感想としては・・・面白かったです。
第3部と第4部のコラボ・・・と思いきや第1部・2部はおろか第5部・6部の話も関係してくる一大ジョジョ・フェスティバルでした。
「ああ、そんなとこ拾ってくるんだ」などと「逆算」が出来ていることに感心を持ちながら、久しぶりの『ジョジョ』の空気を味わいました。
荒木先生が絵を描いているわけではありませんが、そこまで違和感を感じるほどではなかったのでよかったです。
漫画自体久しぶりだったのですが、非常に読みやすくすぐに読めました。
スピンオフものによくある「原作を補完する」ことや「原作では描かれていないが『状況からこういうことがありえたかもしれない』と逆算する」ことも満載でした。シリーズを読んできた者としてニヤニヤできました。
昔聞いたことがあるのですが、二次創作の同人誌を書く際の注意点として自分のオリジナルのキャラを出すと『自分のキャラを自分が大好きな原作キャラと絡ませて楽しみたいだけだろ』と他のファンから嫌われる、なんて話があります。そのため、二次創作同人誌でオリジナルキャラを出すのを避けようとするわけです。
『悪霊的失恋』では、流石にオリジナルキャラをゼロにするわけにはいかなかったのですが、それでもできるだけ原作に出てきたモノで対応しようとする姿勢を感じました。
また、オリジナルなスタンドを出して「スピンオフを口実に勝手に楽しんでいる」という嫌悪を回避するためなのか、本作オリジナルスタンドの能力が実に面白い仕掛けだったのです(まあ、それでもオリジナルはありましたが)。この仕掛けが『ジョジョ』原作を想起させるのにとても重宝していて原作から離れすぎず(オリジナル展開に舵を取りすぎて暴走せず)、作品を管理していたように感じます。
残念な点を挙げるとしたら、オリジナルキャラの花京院涼子(花京院典明の従妹)がもっと話を引っ掻き回してくれると期待したのに、そうはならなかった点でしょうか。もっと知略を駆使して活躍してくれると思ったのですが・・・、まあ未来が見えても変えることはできないトト神じゃ仕方ないか(笑)
あと・・・
仗助メンタル強すぎでしょ!(笑)
他の年上よりも明らかに最初から強い!
そして、エンディングの展開(ボインゴ)に『ジョジョ』味を感じ切なくなりました。
その他の話は後日ということで