「カレーの匂い」は、
庶民の好きな食べ物、
子供の大好きな食べ物、
どこの家庭でも普通につくる
日常の象徴でもある、この国の
当たり前の食卓を
連想させますね。
今日とおなじ明日、あさってが続くと思って、
思い込んでいた明日が突然、プツンと断ち
切れた
震災後の私たちの、被害者家族たちの、
何気ない当たり前の日常を夢見る、
もう一度戻って行きたい元の世界への
熱い思いを込め、ていねいに、彫り込んだ
濃密な世界です。
どなたかの目に留まって、
一冊の本になる日が来ます
よう、祈ることとします