鯨の入り江(19) | 星ねこブログ

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久しぶりに鯨の入り江(19)再開します。



あらすじ、ストーリーお忘れの方は、どうぞさかのぼってお読みください。


鯨の入り江(19)

 それも親せきから借りたものだ。


その小作地を全部合わせても、一反に満たなかった。


父親はよその村の出で、紬工場や材木買いで大きく儲けた人だが、

太平洋戦争後、後妻に入った母親の里であるこの村に、移り住んでから、運が傾いた。


ポーズ


 母親の実家は、鉄男の家ほどはないが、

結構な財産もちで、


娘一家が食べていけるくらいの田畑は分けてくれるものと期待するおもいもあったらしい。


それに頼らなくても、父親は現金だけはたっぷり所持していたが、戦後の混乱の中で一夜にして

紙くずと化した金券が相当あったようだ。


そっちの損害も大きかったらしい。

一夜明けると、すってんてんになっていたということだったようだ。



グリンピース


すみません。

ここまで書いて気づきました。

もしかしたら、掲載終わってるかもしれません。


けれど、訂正も加えたのでお読みください。


父親ですが、母親の里へ行くはずではなく、もともとの目的は繁華な街へ向かって、櫂で船漕いでたらしい。家族で。この辺、事実に近いです。


その時、母親が海の向こうを指さし、「あれがわたしの故郷だ」と言った。そこで父親が情にほだされ、

よし、おまえの里へ行こうかと言う話に急きょなったらしい。


そのせいで、貧乏になった。

長男が今でも言います。あの時、行き先変更しなければ、町でも5本の指に数えられる商売してたのにと。


資金は潤沢に持ってたわけですから。



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つづきは後ほどアップしますので、興味ある方、ひきつづきお読みください。