・単行本:2018年5月 KADOKAWA
・文庫本:2021年6月 角川文庫
<内容紹介>
最高に甘美で残酷な女子大河小説の最高峰
横浜で、ミッション系のお嬢様学校に通う、野々原茜(のの)と牧田はな。
庶民的な家庭で育ち、頭脳明晰、クールで毒舌なののと、
外交官の家に生まれ、天真爛漫で甘え上手のはな。
二人はなぜか気が合い、かけがえのない親友同士となる。
しかし、ののには秘密があった。いつしかはなに抱いた、友情以上の気持ち。
それを強烈に自覚し、ののは玉砕覚悟ではなに告白する。
不器用にはじまった、密やかな恋。
けれどある裏切りによって、少女たちの楽園は、音を立てて崩れはじめ……。
運命の恋を経て、少女たちは大人になる。
女子の生き方を描いた傑作小説。
読了日:2021年7月1日
私的には、2021年に読んだ小説の中では
この作品が1番だったかなー
三浦しをん女史の魂がこもっていると感じました。
主人公2人の年齢設定が、私と同じというとこが
ツボってのかな?
2人の女性の間を往復する書簡を綴った話ですが、
人が成長していく姿が感じ取れました。
ちなみにこの2人、女子高時代は恋愛関係になります。
最後は 3.11 の時期で、そこで物語は終わります。
解説を辻村深月が記しているのですが
「三浦さん、この小説を書いてくれて、ありがとう。」と言っています。
まさにその通りです。
この作品の続編もありだと思うけどどうかなー
あと「映画化するなら、女優さんはこの人かなー」などと
勝手にキャスティングを妄想したりします(笑)