1.はじめに
 

こんにちは、山田です。

 

時の流れというものは残酷なもので、私がはじめてこのアイマス研に「担当紹介記事」を寄稿した年から、ちょうど2年という歳月が経ちました。かなりの時間が経ったものですから、当然、私が好きなアイドルにも変化があり、最近はそのアイドルのことについて考える機会が増えています。そのアイドルは佐久間まゆという女の子です。
このアイドルに関しては、ご存じの方が多いと思います。キャラ的にかなり印象に残りやすいアイドルですから。この記事では、そんな佐久間まゆという女の子について、「Pドル(プロデューサーとアイドルのカップリング)」という観点から論じていきたいと思います。
 

この記事を読み進めるうえで、最大の注意を払わなければならないことが1点あります。それは「解釈違い」というものです。アイドルをどう見るか、あるいは『アイドルマスター』というコンテンツをどう楽しむかは、個人の裁量に委ねられています。あくまでこの記事は「山田個人の楽しみ方である」という予防線を張ったうえで、十分注意してご覧になってください。

 

 

 


 

2.佐久間まゆの魅力とその危うさ
 

佐久間は16歳の顔の良い女の子です、可愛いですね。

そんな佐久間の魅力が最も発揮されるのが「プロデューサー(以下:P)と一緒にいるとき」であり、これが佐久間の人気アイドルの由縁になっています。
 

例えば、デレステにおけるアイドルコミュ第1話を参考にしてみましょう。Pと出会った佐久間は読モをやめて、すぐにアイドル業へと転身します。Pとの出会いを佐久間は“運命”であると言っています。
見てください、この表情とセリフ。どう考えても「恋する乙女」のそれです。このキャラに落ちたPは多いはずです、これは好きになってしまいます。特に私のように、「俺は俺のことが好きなやつが好きだ」みたいなタイプの人間には、佐久間が好きなタイプが多いと思います。(当社比)

写真1:アイドルコミュ第1話より

しかし、佐久間が持つこの魅力は、魅力であると同時に、とてつもない危うさを抱えています。佐久間自身が我々、プロデューサーを好きになってしまっていることは、アイドルコミュから自明のことでありますが、それを是としていいのかという問題があります。詳しくは第3節に譲りますが、その動機がどうであれ、佐久間はアイドルであり、それを応援するファンがいます。ここに女の子としてではなく、“アイドルとしての”佐久間の危うさが出てきてしまっているのです。

 

 

 


 

3.それでも君たちは“プロデューサー”でありたいか
 

世間一般においても、タレントの恋愛事情はゴシップとして取り上げられ、そのたびに失望を露わにするファンも少なくありません。特にアイドル的な活動に近しい女性Vtuberなどのゴシップが、Twitterで話題に上がることは、皆さんの記憶に新しいはずです。こういった点から考えると、佐久間のプロデューサーに対する気持ちは、アイドルとしては致命傷になりかねません。
 

プロデューサーは、アイドルをプロデュースすることが役割であり、その魅力がファンに伝わるような努力を最大限することが求められます。しかし、私の感じる佐久間の魅力はファンではなく、プロデューサーであるがために感じるものであり、ファンという立場では決して味わうことができない。この強烈な葛藤と矛盾の結果、私は佐久間含む全てのアイドルのことを「担当」ではなく「推し」とし、プロデューサーを積極的に名乗ることをやめました。おそらくこの状態でプロデュースをしても、佐久間をアイドルとして売り出すことはできないと考えたためです。

 

 

 


 

4.むすびにかえて
 

皆さんは、ご自身の担当とどう向き合うでしょうか。

佐久間ほどプロデューサーに対して積極的なアプローチをかけてくるアイドルはいないと思いますが、『アイドルマスター』の世界には、そういったアイドルも珍しくありません。
 

プロデューサーのために、可愛くあり続けようとする佐久間にどう向き合うべきか。どうプロデュースすべきなのか。これからも続く長いアイマス人生の中で、もう少し悩むことになりそうです。

(文責:山田)