Fascinateに垣間見た耽美的エロさ
最近暑いですね。幽霊部員の安田です。元来他大学生という身分、昨今のコロナ事情、ブラックなゼミに入ってしまったことが相まって、discodeに集く天才たちの絵に研究室からいいねをポチポチするだけの妖怪になってしまった。つらい。
ここから楽曲紹介までの文章はしょうもないので暇人以外は読み飛ばすことを推奨する。自分は所謂v系と呼ばれる分野の音楽が大好物である。理由は簡単エロいから。その他の理由もあるが、大体これで片が付く。その耽美的な世界に惹かれた。耽美的、とは美を追い求めることを指す。それにエロが付随するとなると要するにお上品なエロとなる。例えば速水さんが齧ったザクロから漏れた赤い果肉と白い肌の対照的なさまだったり、時子様が細い指先で豚の首筋を楽しそうに撫ぜるその瞬間だったり、何を考えているかわからない大きな楓さんのオッドアイに捕らわれてしまったような気がする時だったり。そうしたシーンは耽美的にエロイ。単なるエロでも受動的、相手にイニシアティブがある様なエロ。それが耽美である。長々と妄想やら何やらを垂れ流したことを深く詫びたい。それでは楽曲紹介に移る。
「Fascinate」
作詩 ミズノゲンキ
作曲 睦月周平
歌唱 VelvetRose(黒埼ちとせ、白雪千夜)
えっちっちーの チー!😡✋🀄🀄🀄
カン! ロン! 大三元ドカーン! これはいけない。多くの夢女子やら男子やらを産んで日本を壊してしまう。VelvetRoseは「黒埼ちとせ」と「白雪千夜」からなる二人ユニットであり、コミュのネタバレになるので詳しいことは割愛するが、とある事情から千夜はちとせの従者という関係になっている。そもそも作曲はかの有名な「リトルリドル」や「∀NSWER」を作曲した睦月周平氏という偉大な方であり、アイマスになくてはならない存在である。作詩のミズノゲンキ氏もアイマスの楽曲を数多く手がけている。二人は同期であり、プリキュアくらい二人でいることに意味がある。二人の曲にはずれはない。楽器や音響についてはからきしなのであまり精微なコメントはできないが、今までのアイマス楽曲ではあまり聞くことのできない重い音が魅力である。サビ後半のドラムロール(?)が重々しくていい。あと二番と三番のつなぎみたいなとこのギターみたいな音もロック好きなら一聴の価値があるかっこよさである。そして最大の魅力はその歌詞である。以下歌詞。
愛を捧げし眷属よ
ご招待 甘い快楽の渦の中へ
命(めい)とあらば従いましょう
誘惑は 心を縛る鎖のように
ちとせのキャライメージとは切っても切り離せない「吸血鬼」がモチーフにされている。「眷属」とは吸血鬼が血を補給するため、支配下に置いている存在を指す。この「眷属」をこちら側ととらえるか、現実でちとせの従者である千夜ととらえるかで二度美味しい。ここでは千夜に向けたものとして解釈する。この解釈が一般的な為である。恐らくちとせの命なら従おう、という千夜の姿を描いていると思われる。他を寄せ付けないような二人だけの主従関係、イイよね! しかしおそらくちとせ側と思われる歌詞は「ご招待」なのに対し「心を縛る鎖」と甘い快楽の渦の中(誘惑?)に飛び込んだ千夜は「心を縛る鎖」とあり、ちとせに絶対服従な千夜が垣間見えると思う。こういう二人だけの盲目な関係は健康にいい。冒頭だけでここまでの濃厚な情報量である。聞いていてとても楽しい。
嗚呼 刻を忘れて
もう帰れない
「刻を忘れて」という何気ないこの歌詞もちとせ達にとっては重要な歌詞である。ネタバレになってしまうので詳細は伏せるが、とても重要な歌詞である。繰り返す。重要である。コミュの内容を知っているか知らないかで解釈は分かれると思う。あえて知らない状況での解釈を楽しみ、その後コミュを読破してからという楽しみ方もできる方ならしてみるとより一層楽しいのではないかと思う。時間のある方はぜひ。
Charm the world 魅力の牙を剥いて
噛みついた心臓は 虜になり果て
悦びの晩餐会 全てを委ねなさい
捉えたら離さない こちらの世界へと
されるがまま Welcome to my heave
「牙をむき、噛みつき、虜になる」という一連の流れでもまた吸血鬼の印象が強まる。俺も眷属になってちとせに永遠に従属してえな~! でも二人の邪魔になるなら死にたい。オタクはいつも矛盾を抱えている。ちとせ嬢の椅子とかになりたい。
「悦びの晩餐会」という単語は突拍子もなく感じるがここには二人の世界が展開されている。白雪千夜の趣味に「料理」、ちとせの趣味欄には「おいしいものを食べること」。後はわかるだろう。美少女の料理というのなら完成品がサルミアッキであろうと絶対美味い。にわかなので失念してしまったがファンは二人が主従関係であることを知っているのだろうか。まあ二人とも隠す様子もなさそうだし知っているのだろうが。もし知らなかったとしたら二人の趣味欄と歌詞を見て悶えたりできるのかなあの世界のオタク。うらやましくなってきた。無知は罪だが知りすぎることも罪である。また、前述したように「全てを委ねなさい」と主導権を握られている。そうそうこういうのでいいんだよ。俺は勝てない相手に主導権を握られたい。人生を台無しにされたい。それにこれを千夜が言われてるとしたらそれはそれでとても美味い。とてつもないスルメ曲である。
残りの歌詞も紹介したい気持ちもあるのだがどうしてもコミュのネタバレになってしまうので紹介し難い。しかしコミュを知らずともアイマスらしからぬ世界を繰り広げるこの曲に耽溺することはできる。残りは君の目で確かめてくれよな!ここまでのご拝読、ありがとうございました。幽霊部員の自分にこうして日の目を見る機会を与えてくださる部員の皆様にも重ね重ね感謝申し上げます。本稿が皆様のアイマス楽曲探求に対する一つの参考となれば幸甚です。
その他印象的な曲の一口紹介
「OTAHENアンセム」
作詞・作曲・編曲 BNSI(佐藤貴文)
歌唱 夢見りあむ
なかなか画像が見つからなく、小さくなってしまった。申し訳ない。「あんずのうた」や「みんなのきもち」を作った人の歌であり、「お願い!シンデレラ」をはじめとした様々な楽曲のパロディが差し込まれている。関係ないけど主題曲のおねシンのパロディの内容が暗いの、仮面ライダーとかに出てくる主人公と対になるダークライダーみたいで好き。
「エージェント夜を往く」
作詩・作曲・編曲 NBGI(LindaAl-CUE)
持ち歌 菊地真
云わずと知れた「とかちつくちて」である。真の持ち歌なのに亜美、真美が有名になりすぎている気がする。真の歌、ガチかっこいいので聞いてほしい。これもきちんと紹介しようか迷ったが本当に長くなるのでやめた。
「太陽キッス」
作詩 古谷真
作曲・編曲 no_my
歌唱 放課後クライマックスガールズ
野外の夏フェスとかでタオルをぶん回したくなる曲。今日は晴れてるねぇ~w 3分35秒くらいからの畳みかける感じの果穂のソロすき。
紹介終了です。ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。
(筆:膝子)



