~前回までのあらすじ~
それぞれ秋葉原と中野に分かれてプロデュースを行っていたユベP・山本P・kemusiP・ざわじろうPの4人は、12週の活動を終え、新宿に集っていた。
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新宿に集合した4人であったが、我々はそこで最後の晩餐ともいうべきである食事を終え、帰途につくのであった。
帰り際、kemusiPが今にも死にそうな顔をしていたのが、なんだかおかしかった。
この時点では、誰もが対戦相手の獲得ファン人数を把握しておらず、結果は一週間後の打ち上げでの発表となる。とにかく、我々はアケマスでの活動歴12週という激戦を終えたのであった。互いの健闘を称えあいながら、皆どこか晴れやかな顔をしていた。そして、各人には勝負を終えての感想を語ってもらった。
「自信があります。今日は僕の日です。...実際は思わぬハプニングがあった。やる前は予想もしてなかった。いけると思ってた、でも、そこで失敗したから苦戦しましたね」(kemusiP)
「僕はね、理論通りにいきましたから・・・一部いかなかったです、嘘をつきました。一週ミスって、そのミスが次の週にも影響して二週ミスったかな」(ざわじろうP)
「コミュとオーディションで一回ずつミスったから、負けちゃうんじゃないかな」(ユベP)
「私ねぇ、優勝ですよ。絶対勝ってます。ファン人数300万人いってますから」(山本P)
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――そして、一週間後
我々4人は飯田橋の某所に集い、打ち上げ―もとい、結果発表を行うことにした。
料理を注文し、一先ず乾杯の音頭をとることに。
誰からともなく、じゃあ結果発表をしようかの声があがる。
その瞬間我々の脳内には幾度となく繰り返された、オーディションの結果発表の光景がフラッシュバックするのであった。
「さぁ、いよいよ運命の優勝者発表だ。ドキドキするだろう? 優勝したのは・・・」
ざわじろうP!!! オメデトウ!! 優勝だ!
その獲得ファン人数、実に18万9028人!
そして、二位となったのはユベP!獲得ファン人数は14万7322人!
三位となったのは山本P!獲得ファン人数は11万2029人!
最下位となったのはkemusiP!獲得ファン人数は11万0121人!
▲実際の結果発表の際には一斉にユニットカードを出した
今回優勝したざわじろうPには山本Pが用意した商品が贈られた。
▲765PRO ALLSTARS featuring ぷちどる
『ぷちます!!-プチプチ・アイドルマスター-』エンディングテーマ マキシシングルである。
そして、結果発表を終えた4人にはそれぞれ勝因と敗因を語ってもらった。
「敗因は、間違いなく7週目に挑んで負けたTOP×TOP!でついた悪徳記者ですね。これがはけたのが9週目。それからルーキーズに挑んでフレッシュ勝ちして善永さんをつけたんですけど、その頃にはもう遅かった。で、11週目のときには思い出が0。もう終わったなと。これは言い訳にはなるけど、体調が悪かった・・・。前日に行ったTrySailのライブで風邪をもらってしまった・・・」(kemusiP)
【kemusiPの敗因:TrySail】
「私の敗因はねぇ・・・別にないですね。こんな感じでやってたら1位にはならないだろう、という程度にやってたよ。優勝賞品を用意した身としては1位になったらまずいからね。出来れば最下位になろうとしたんだけど、僅差で勝っちゃった。でも、オーディションに一回負けたのは本当に予想外。ちなみにユニットカードに刻まれた千早の後ろ姿がお気に入りです」(山本P)
【山本Pの敗因:時差ボケ】
「実は12週ってすごいきれいなんですよね。亜美真美は12週間だとステータスで勝負はできないので、思い出が重要だと思ったんですよ。そこでオーディションにおいて全アピールで思い出を打つことを考えると、思い出21個を4週かけて貯め(1週目は6個)、3週目では思い出を使わずに合格。するとぴったり余りの7週で思い出を使い切れるという。なので僕にとっての敗因は最終週の失敗よりも8週目でパーフェクトをとれなかったことなんです。もっと、双海亜美、双海真美の担当として精進していかなければいけないと感じました」(ユベP)
【ユベPの敗因:アイドルへの愛が足りなかった】
「敏腕記者がうまいことついてくれたからあまりレッスンしなくて済んだのがね。ファン人数は21万くらいの予定だったんだけど、一回オーディションに負けたから18万人になっちゃった。まぁ結果圧勝ということで!律子は箱でやってるからコミュもある程度わかるし、序盤強いしね」(ざわじろうP)
【ざわじろうPの勝因:巌流島戦法】
結果発表後の4人は当時を振り返って自分はこういう風にしただのアケマスの仕様について語るだの、とても盛り上がっていた。
惜しくも優勝することが出来なかった3人はアカペラで「i」を歌うことになったが、その目に涙はなく、終始笑顔であった。
4人のプロデューサーの間に生まれたもの、それは何にも代え難い絆であった。
まぎれもなくアケマスのおかげである。
アケマスに逢えてよかった。
アケマスに言葉をいうなら、ありがとう、そして・・・これからもよろしく。
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今回参加した4人はそれなりにアーケードをやっていた4人であったため、次にやるならまったくアーケードに触れたことがない人たちにやってもらうのもいいのかもしれない。
まだ見ぬプロデューサーを法マスは待っている――