8月8日(土)、新発田市五十公野公園野球場。

 

真夏のグラウンドで、新発田農業高校野球部にとって、とても貴重な一戦が行われました。

 

今回対戦したのは――

 

慶應義塾大学。

 

東京六大学野球を舞台に戦う大学野球の名門です。

 

そして今回の試合は、通常の練習試合ではありません。

 

8月6日から10日まで開催されている**「第12回 大学野球サマーリーグ」**の一環として行われたもので、新発田市では今回が初開催。

 

その記念すべき舞台に、地元・新発田農業高校の球児たちが立つことになりました。

 

  大学野球サマーリーグとは

大学野球サマーリーグは、大学野球の選手たちに実戦機会を提供するとともに、野球を通じた地域交流や次世代育成などを目的として開催されている大会です。

 

今年は慶應義塾大学をはじめ、明治大学、立教大学、法政大学、筑波大学、國學院大學、拓殖大学、駒澤大学、新潟大学などが参加。

 

そんな大学野球の選手たちが新潟に集まり、県内の高校生たちとも交流します。

 

その中で組まれたのが、

 

新発田農業高校 VS 慶應義塾大学。

 

芝農球児にとって、普段なかなか経験することのできない相手との一戦となりました。

 

  名門・慶応義塾大学に挑む

試合は芝農の先攻で始まりました。

 

初回は無得点。

 

その裏、慶應義塾大学が1点を先制します。

 

しかし、芝農もただ圧倒されていたわけではありません。

 

2回表に1点を返します。

 

さらに慶應に追加点を許した後の3回表。

 

芝農打線が再び食らいつき、2点を奪いました。

 

大学生を相手に、しっかりと得点を重ねる。

 

結果だけを見れば大差がついた試合ですが、この3得点には大きな意味があったと思います。

 

3回終了時点でスコアは3-7。

 

もちろん大学生との体格やパワー、打球速度、プレーの精度には大きな違いがあります。

 

それでも芝農球児たちは、臆することなくバットを振り、懸命に食らいついていきました。

 

  間近で感じた「大学野球のレベル」

一方で、試合が進むにつれて慶應義塾大学の力も見せつけられました。

 

マネージャーさんのレポートにも、

 

「強豪校を相手に打球の強さや試合の流れをつくる力など、なかなか体験できないレベルの高いプレーを間近で感じることができました」

 

とあります。

 

これは、今回の試合で得た最も大きな収穫の一つではないでしょうか。

 

打球の速さ。

 

一つ先の塁を狙う判断。

 

守備から攻撃へ流れをつなげる力。

 

そして、相手に傾いた流れを簡単には渡さない試合運び。

 

テレビやスタンドから大学野球を見るのと、実際に同じグラウンドに立って体感するのとでは全く違います。

 

「大学野球とは、これほどのレベルなのか」

 

肌で感じたものは、これからの芝農球児たちにとって大きな財産になるはずです。

 

  苦しい展開でも、最後まで声を掛け合った

試合は中盤以降も慶應義塾大学が得点を重ね、最終的には大会規定により6回で終了。

 

新発田農業 3-13 慶應義塾大学

 

という結果になりました。

 

芝農は4安打。

 

守備では3つの失策もあり、マネージャーさんのレポートにもあるように、課題の残る試合となりました。

 

しかし、その中でも印象的だったのが、

 

「最後まで声を掛け合い、チーム全員でプレーすることができた」

 

という言葉です。

 

点差が開いた時こそ、チームの姿勢が表れます。

 

苦しい時に声がなくなるのか。

 

それとも、仲間同士で声を掛け続けられるのか。

 

今回、芝農球児たちは後者でした。

 

最後までチームとして戦ったこと。

これもまた、スコアには表れない大切な成長だと思います。

 

 

  この夏、確実に積み重ねているもの

 

新チームが始動してから、芝農球児たちは多くの実戦経験を積んでいます。

 

農業高校リーグでは、連合C、十日町総合を破り、順位決定戦では巻総合高校に4-0で勝利して優勝

 

8月6日には新潟医療福祉大学と対戦し、大学生の高いレベルを経験しました。

 

翌7日には、秋田の強豪・金足農業高校との試合で、投手を中心とした粘り強い守備を見せて2-0で勝利

 

そして今回の慶應義塾大学戦。

 

勝った試合から学べることがあります。

 

負けた試合だからこそ、見えてくるものもあります。

 

この数日間だけでも、芝農球児たちは高校野球、そして大学野球というさまざまなレベルの相手と実戦を重ねています。

 

これほど密度の濃い経験ができる夏は、そう多くありません。

 

  「力の差」を知ることも成長への第一歩

 

マネージャーさんは今回のレポートを、こんな言葉で締めくくっています。

 

「今回の試合で感じた力の差や見つかった課題を今後の練習で改善し、チームの成長につなげていきたいと思います。」

 

まさに、その通りだと思います。

 

今の自分たちに何が足りないのか。

 

どこまで通用したのか。

 

これから何を伸ばしていかなければならないのか。

 

それを知ることができたという意味では、今回の3-13というスコア以上に価値のある一戦だったのではないでしょうか。

 

そして何より、地元・新発田の五十公野公園野球場で、慶應義塾大学という名門と同じグラウンドに立った経験。

 

いつの日か選手たちが高校野球を振り返った時、

 

「あの夏、慶應と試合をしたな」

 

と思い出す一日になるかもしれません。

 

新チームは、まだ始まったばかりです。

 

農業高校リーグでつかんだ最初の頂点。

 

金足農業戦で見せた粘り。

 

大学生との試合で知った力の差。

 

その一つひとつを、自分たちの力に変えていく夏です。

 

勝った日も、負けた日も、すべてが成長への一歩。

 

この貴重な経験を、次の一球、次の一打、次の一勝へ。

 

頑張れ、芝農球児!

 

この夏の経験を、秋へ――。

 

 

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ブログ著者

浅野政和(あさのまさかず)

 

新発田農業高等学校 野球部後援会 理事

ホウセイマル株式会社 代表取締役

 

居食亭ほうせい丸

新潟県北蒲原郡聖籠町藤寄2321-4

 

お問合せ:hoseimaru2@gmail.com