夏休みに入り、連日のように実戦経験を積んでいる新発田農業高校野球部。

 

新チームが始動してから、まだそれほど長い時間が経ったわけではありません。

 

それでも、一試合、一試合を重ねる中で、少しずつではありますが、確かな成長が見えるようになってきました。

 

8月3日・4日に行われた農業高校リーグでは、連合C、十日町総合、そして順位決定戦の巻総合に勝利。

 

**新チームとして最初の「優勝」**をつかみました。

 

しかし、夏はまだ始まったばかりです。

 

その余韻に浸る間もなく、芝農球児たちは次なる実戦へ。

 

8月6日(木)は新潟医療福祉大学、そして翌7日(金)は秋田県の強豪・金足農業高校との試合に臨みました。

 

この2日間は、勝敗だけでは語ることのできない、新チームにとって非常に価値ある経験となりました。

 

  大学生の「速さ・強さ・精度」を肌で感じる

 

8月6日(木)。

 

この日の相手は、新潟医療福祉大学

 

高校生にとって、大学生を相手に実戦を経験できる機会は決して多くありません。

 

体格、スピード、打球の強さ、守備の正確さ、そして一つひとつのプレーに対する判断。

 

普段の高校野球とはまた違ったレベルを、グラウンドの中で直接体感できる貴重な一戦となりました。

 

試合は芝農が後攻。

 

序盤から新潟医療福祉大学に主導権を握られる展開となりました。

 

芝農にも得点のチャンスはありました。

 

しかし、そのチャンスをあと一本につなげることができず、なかなか自分たちの流れをつくることができません。

 

結果は0対8

 

悔しい敗戦となりました。

 

 

しかし、この試合で大切なのはスコアだけではありません。

 

「大学生になると、これほどプレーのレベルが上がるのか」

 

それを実際のグラウンドで感じることができたこと。

 

攻撃では、どうすればチャンスを得点につなげられるのか。

 

守備では、より強い打球や速い走者に対してどう対応するのか。

 

そして、相手に流れを渡したときに、どうやって自分たちの野球を取り戻すのか。

 

選手たちは、それぞれに多くのことを感じたはずです。

 

自分たちより一段も二段も上の相手と戦うからこそ見えてくるものがあります。

 

「できなかった」で終わるのではなく、「何が足りなかったのか」を知る。

 

この経験こそが、これからの成長につながっていくのだと思います。

 

 

  翌日は強豪・金足農との一戦

 

そして翌8月7日(金)。

 

芝農が対戦したのは、秋田県の金足農業高校です。

 

金足農業といえば、全国的にも知られる高校野球の名門校。

 

芝農にとって同じ「農業高校」という共通点を持ちながら、全国の舞台を経験してきた強豪でもあります。

 

前日に大学生を相手に8点を奪われ、無得点に終わった芝農。

 

そこから、わずか一日。

 

選手たちがどんな野球を見せてくれるのか。

 

注目の一戦となりました。

 

 

  投手を中心に、全員で守り抜く

 

この日の芝農は後攻。

 

試合は前日とは全く違う展開となりました。

 

まず光ったのが投手陣を中心とした守備です。

 

相手に簡単には得点を許さず、走者を背負う場面でも粘り強く守る。

 

ピンチになっても慌てない。

 

一つのアウトを確実に積み重ねていく。

 

マウンド上の投手だけではありません。

 

捕手、内野手、外野手、そしてベンチ。

 

全員が一つの試合に入っていました。

 

写真の中にも、マウンドで投手と捕手が肩を寄せ、言葉を交わしている場面があります。

 

野球は一人ではできません。

 

苦しいときに声を掛ける仲間がいる。

 

ピンチのときこそ互いを信じる。

 

新チームがこれから強くなっていくために、とても大切な光景だと感じます。

 

 

  ベンチも一緒に戦った2対0

 

そしてこの日は、グラウンドに立つ選手だけでなく、ベンチからも積極的に声が飛びました。

 

良いプレーには声を掛ける。

 

苦しい場面では仲間を励ます。

 

チーム全体で試合の雰囲気をつくっていく。

 

農業高校リーグでも見られた「良い雰囲気」が、この試合でも継続されていました。

 

攻撃では決して大量得点を奪ったわけではありません。

 

それでも必要な得点を奪い、守備では最後まで得点を許さない。

 

結果は、

 

新発田農業 2-0 金足農業

 

強豪・金足農業を相手に、見事な完封勝利となりました。

 

 

 

  前日の敗戦があったからこそ

もちろん、一試合の結果だけでチームの力を判断することはできません。

 

この日の試合にも反省点はあります。

 

マネージャーのレポートにも、

 

「反省もありますが、日々の練習で改善できるように頑張っていきます」

 

とありました。

 

しかし、今回の2日間を続けて見ると、とても興味深いものがあります。

 

8月6日は、大学生を相手に0対8。

 

自分たちよりレベルの高い相手と戦い、多くの課題を突きつけられました。

 

そして翌日は、金足農業を相手に2対0。

 

投手を中心に粘り強く守り、全員で声を掛け合いながら最後まで戦い抜きました。

 

昨日できなかったことが、今日少しできるようになる。

 

今日見つかった課題を、明日の練習へ持ち帰る。

 

その積み重ねこそが、この夏の最大の目的なのではないでしょうか。

 

 

  勝った試合からも、負けた試合からも学ぶ

新チームになってから、選手たちは本当に多くの経験をしています。

 

西武台千葉との練習試合。

 

農業高校リーグでの優勝。

 

新潟医療福祉大学との一戦。

 

そして金足農業との試合。

 

勝つ日もあれば、負ける日もあります。

 

思い通りにいく試合もあれば、力の差を感じる試合もあります。

 

しかし今の時期は、すべてが秋、そしてその先につながる経験です。

 

特に新チームにとって大切なのは、

 

「勝ったから良かった」


「負けたからダメだった」

 

だけで終わらせないこと。

 

勝った試合にも必ず課題があります。

 

負けた試合にも必ず収穫があります。

 

それを一つずつ自分たちの力に変えていくことが、この夏の成長につながっていきます。

 

 

  一戦一戦が、新しい芝農をつくっていく

夏の大会を終え、3年生からバトンを受け取った新チーム。

 

農業高校リーグでは「新チーム最初の頂点」をつかみました。

 

しかし、それはゴールではなく、スタートです。

 

大学生のレベルを肌で感じたこと。

 

強豪校を相手に守り抜いたこと。

 

仲間同士で声を掛け合ったこと。

 

ピンチを全員で乗り越えたこと。

 

この夏に経験する一つひとつが、これからの芝農野球部をつくっていきます。

 

まだまだ課題はあります。

 

だからこそ、まだまだ伸びることができます。

 

この夏、一戦一戦を大切に。

 

昨日より今日。

 

今日より明日。

 

焦らず、一歩ずつ。

 

そしてチーム全員で、秋へ向かってさらに大きく成長してほしいと思います。

 

頑張れ、芝農球児!

 

この夏の経験を、次の一勝へ。

 

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ブログ著者

浅野政和(あさのまさかず)

 

新発田農業高等学校 野球部後援会 理事

ホウセイマル株式会社 代表取締役

 

居食亭ほうせい丸

新潟県北蒲原郡聖籠町藤寄2321-4

 

お問合せ:hoseimaru2@gmail.com