東洋医学に携わって30年になります。

 

病体を的確にとらえ漢方薬剤を使って良い循環バランスに近づけていきます。

 

一番難しいのが理想(早く楽になりたい)と現実(努力しないと手に入らない)のギャップを理解することです。

 

自分でもそうですが患者さんに理解し受け止めていただくのがとても大事な作業です。

 

私どももできれば患者さんに喜んでいただきたいので現実を説明するのは辛いことが多いです。

 

病院では処置をしてくれます。処置薬は早く楽にしてくれますが、処置を繰り返しても自然で強い循環代謝には近づきません。

 

そのうちに処置薬が効かなくなって漢方薬に頼ろうとされますが、気付かないうちに体の消耗劣化が進んでいます。

 

その時点からの治療開始は正直言ってかなりつらいものです。

 

ですから漢方治療では処置(標治)と同時に根本的な力を補うこと(本治)を重視します。

 

皆様に、体は自然界の一部であり処置は一時しのぎにすぎないことを少しでも早く気付いていだだき、

体の機能と構造を理解し維持していくことの重要さを伝えていくことがもう一つの大きな役目だと思っています。

 

You have what it takes.