スイフトといえば、

「ガリバー旅行記」を
書いた人。

ガリバーの一般的な
認識としては、

いろいろ不思議な国に
行った話。
程度のものだと思う。

僕も以前はそう思っていた。

 

ガリバーってと、
やたら巨人扱いで、

ガリバーの名を冠したモノは
徹して巨大に作ってある。

実際には彼は
小人の国に行ったのであって、

彼自身が巨人なわけじゃ
ないのに(^^;

逆に、巨人の国にだって
行ってるのに(^^;

 

もっとも、最近まで
まじめに詳しく読んだことは

一度もなかったのだけどね。

ある日、何の気なしに、
ダイジェスト版を読んで、

実は、とっても風刺的な
お話だと、
初めて認識しました。

 

本来、もっと長い物語
なんだとも知ってからは、

そっちが
気になって気になって
仕方がなかったので、

旺文社の文庫で
出てるのを
手に入れちゃいました。

 

来歴を見て思ったんだけど 
スイフトってとんでもなく、

利己主義的人間です。

ままならない現状を、
すべて世の中の責任にして、

最終的にそんな人間と
同じ人間でいることに、

いらいらしていた。
というのが、
スイフトのようです。

 

若い頃は敵を
徹底的に誹謗中傷して、
気に入らない人物は、

偽証までして追い落とし、

自分の支持基盤が
自分を手厚く
処遇してくれないと、

即効、鞍替え。

しかも古巣を徹底批判攻撃。
鞍替えした先も
駄目になると、

国そのものを
偽名まで使って徹底攻撃。

 

なんか、訳者は
スイフトの変遷を
良いように捉えて、

というか、言葉を選んで
オブラートに包んで
書いてるけど、

結局、スイフトは、
自分を祭ろわない者を、

否定し破壊したいだけの
サディストですな。

 

信仰心もないのに、
司祭や牧師になったり、

そのくせ少女を愛人にし、

年を取っては
二号さんまでこしらえ、

あまつさへ、
片方を失意のうちに
病死させるという・・・

 

さらに、敵党の戦争責任を
非難しておきながら、

アイルランドを煽って
イギリスを誹謗し
対立を助長させ、

紛争を煽ったり・・・

 

挙句、めちゃくちゃ年下の
愛人二人も囲っておいて

女性の泥臭さを
皮肉たっぷりに
書いてみたり・・・

スイフトって最低な男です。

 

そんな人物が
不満の発露に書いた
「ガリバー」を、

児童文学として
認めている人々っていったい・・・