同作者の『泣くな研修医』のスピンオフ的な(?)
『7』って付いてるから、本筋的な(?)

まあ、とにかく、医療モノ大好きだし、
前に『夜明けのカルテ』を読んだ時に、
著者の名前を知ったので(^^;
それ以来、何作か読んでる。
この人も、多才な人だなぁ~と思う。
手術をする先生って、多才なのかしら?

それはともかくも、タイトルがどストレートでダサいw
とか書くと、近年は、著者さん本人が同じSNS上にいて、
感想文を読んでしまわれるので、
思ったままを書くのは改めた方がいいか?w

何処で泣けるんだろう?と思っていたら、
しっかり泣かせに来るので、凄い。

時に、自分の仕事をそのままフィクションに落とし込んで、
小説を書くのって、専門用語の分かりやす化とか、大変そう。
とか思うんだけど、考えてみたら、
患者や家族に色々説明するために分かりやす化は
常にしてるんだったなと思い至るなどしたw

もともと配信ゲームだったんだけど、
これが大ヒットした。という展開からの、小説化、映画化。の流れらしい。
何らかの形でヒットしたものでないと
映画化の予算が集まらない。という邦画界の悲しみか?(^^;

ヒカキンがサラリーマンの一人として、
ストーリーに全く関係なくすれ違うのも、要らないよなぁ~w
ヒカキンだってすぐにわかるから、不安を煽る要素になるわけでもなく、
得体のしれない引っ掛かりになって、しまっている。
いわゆる、違和感の象徴のつもりか?


とはいえ、出演者の二宮くん、いい味出してる。
ループするおじさんの味わいも深い。

とはいえ、喘息設定は確実に要らなかったなぁ~。
不安感を強調したくて入れた設定なんだろうけど、
後半で、分けも無くただただストーリーを進めるために収まっちゃうなら、
最初からいらなかった。
無限ループで登場するおじさんのバックストーリーは微妙。
途中から登場する子供は異変じゃない事も合わせての
存在証明にしたかったのかもだけど、
そうなると、どうやらループ現象の一部らしい女子高生の登場が、
ニノくんのところで出てこないは、
迷路の設定上、一人しかループに取り込めないから?


そして、水流に流されたあと、
子供だけが一人で迷路を抜けていくことや、
ニノくんが、子供のいない事に戸惑わない意味が解らない。
時間に納められないから、端折った?


グロ表現は、異形ネズミ以外無いのは、観やすくて好いと思った。

そういえば、映画の冒頭、
スマホをスワイプしているシーンで出て来る写真や動画は、
ちゃんと前振りになってたのね。
監督は、作品の中に他重層的にレイヤーを置くことが
好きらしいのだけど、それは時間内で説明できてこそなのでは?とは思う。

主人公の、自分が父親になるかどうかの迷いを
映画の中で表現したかったのは解る。
解るけど、必然性の説明がおざなりなのは、
これも製作委員会の弊害なのか?

史実系なのかと思ったら、フィクションだった。

重厚な創りで、非常に厳格な雰囲気で話が進むし、
ちゃんとドラマもある。
主人公の演技の凄みも驚嘆の粋。


状況に振り回されてるローレンス枢機卿の空回り感あたりからか、
何かが起きることが突発的で伏線が無いという展開に、
「おや?」と思いながら、
後出しで伏線が出て来る感じ(それは伏線じゃなかろうw)。
「初の黒人教皇はイヤだ!」という理由の裏工作、
「保守強硬に過ぎる人物はイヤだ」という、根回し。
文字通り降って沸く、外部で発生する同時多発テロ。
そして、しっかりいつも悪役をしてるしてる俳優が、
工作の主導者役だったとか。


この映画がヒットしたのは、
たまたま上映期間中に、本物の教皇が崩御されたので、
関心が集まっちゃった。
というラッキースケベ的な事情に寄るようでw
なんだかなぁ~。


とはいえ、評価は高いようで、その理由が近年流行の、
結果リベラル主観満載な内容だったから。という事情は、否めまいて。

にしてもだ。リベラルさんやLGBTQ+擁護者の皆さんはあれでよかったの?
ああ、そもそも論、リベラル強めな人は、
宗教による縛りそのものを否定して、
「メリークリスマス!」を「ハッピーホリデー!」って
言うようにしようって人たちだから、
極論、教皇に女性が選出されても「・・・で?」で終わるのかw

ストーリー上の安易などんでん返し(驚かせ要素)に
多様性が利用されたと白けられれてんじゃないの?(^^;


Amazonのレビューを観たら、
★1の人から★5の人まで、全ランクで、「最後のあのオチは無いよね。」
という意見で一致しまくってるんだけどw


ところで、この映画、
さすがに教皇庁がバチカンを撮影に貸すわけがないのだろうから、
何所で撮影したんだろ?というのも気になる(^^;
まあ、欧米には、大きな教会や城塞の史跡が多いので、
ロケには困らないか。


あと、2025年の本当のコンクラーベには、
日本人枢機卿も二人、参加してたのね。

何の因果か、先日に
ヘンリー・S・ストークス著の
「戦争犯罪国はアメリカだった! 英国人ジャーナリストが明かす東京裁判の虚妄」って本で、
三島由紀夫とはという詳しい内容が書かれているのを読んで、
三島由紀夫が、市ヶ谷の自衛隊駐屯地で、割腹自殺した。
程度のことしか知らなかったので、けっこうな大義があっての決行だったんだなぁ。
と思ったわけだが、今回の映画の展開、
なんか、集まってた若者の圧に押されて、
流された感が強めな気がするのは気のせいか?

安保闘争が過激化して警察が治安出動するに至って、
自衛隊がそれに対応できない事への憤懣やるかたない想いが
あったというのを、やっと知れた(^^;


三島由紀夫は、二・二六事件の首謀者たちにシンパシーを感じていた。
ということらしいが、
その首謀者たちを止めるために天皇陛下が近衛部隊を動かそうとしたってことは、
どう思っているんだろ?と思ったら、
『英霊の聲』って作品で、暗に昭和天皇を批判してるのね。
「彼らの気持ちを考えたれ」と。
だからか。若者の突き進む声を無視できなくて、
そこに自分のストーリーを乗せちゃった。と。


ちなみに二・二六事件の首謀者である青年将校たちの主張って、
「ブルジョワが私利私欲を貪り、農村や民衆を苦しめている」
「私有財産を制限し、大企業を国家管理しよう」だったらしい。
・・・あれ?それって共産主義では?


ストークス氏の情報によると、
森田くん、三島氏の介錯に二度失敗して明後日のところを切りつけてから、
古賀くんに変わってもらったというの、
三島氏、いやどこ切ってんの介錯の意味、解ってる?
って思ってた可能性までありそう。
三島氏は、短刀を左腹に刺して右に移動させたけど、
森田くんは、刺しただけで痛すぎたのか、
古賀くんに早々の介錯をお願いしてるね
(映画では、刃の入りが少ないので、介錯に待ったをかけてる)。
二人の首をはねた後の古賀くんに、
数年後とはいえ、奥さんから
「で、何が変わった?」
って、聞かれるの。映画だから、オチは視聴者に丸投げできるけど、
実際だったら、どんな顔したらいいのか、解らんよなぁ。


駐屯地での演説、
実際も、怒号とヘリの爆音で、三島の声は誰にも届いてなかったらしく、
部屋に戻った三島は、「あれじゃ、聞こえなかったぁ」
と仲間に苦笑いしてたという展開は、
緊張を削ぐと思ったから入れなかったのか?
まあ、バリケードの向うにも、
一杯人がいて、騒いでたらしいのも、劇では省略してたからな。


東大での、討論会に参加してるのは、何かで観た事があるなぁ。
あれだけ暴力的な左翼学生が、
大人しく議論を聞いてたというのは、以外。
今の、登壇することもあいならんとする大学の多いことから見ても
隔世の感がある。
まあ、左翼学生が、より過激になっていくのは、
この討論の後なんだろうけど。よど号とか、浅間山荘とか。

普段韓国映画を観るときは、
吹替じゃなく、字幕で観るんだけど、
難しい政治や軍事用語がバンバン飛び出してきそうなんで、
字幕も音声も追いきれないだろうと判断。
やっぱ、同じアジア人顔で、口の動きと音声がズレてると、
違和感がある(^^;
あと声優陣が西洋人吹替になれてるせいか、
イントネーションというかテンポにも違和感。


映画の話としては、
韓国の軍幹部チョン・ドファン(映画ではチョン・ドゥガン)が
中心になって起こした粛軍クーデターという実話に、
フィクションを交えたという感じ。
「ソウルの春」とは、パク・チョンヒ大統領が暗殺された報道と、
政治犯の釈放によって、韓国が
「軍政から、民政に変わるってことか?」
と期待した瞬間から、
粛軍クーデターで、やっぱ軍政のままでしたと解るまでの、
期間のことらしい。しかも時期は春ではなく年末。


パク・チョンヒ大統領暗殺に関しては、
暗殺者には特に政治的動機があったわけではなく、
保身というか、むしゃくしゃしてやった。
という感じらしい(裁判では「民主主義回復のため」とか言ってたらしい)。
民主主義化と言えば聞こえはいいけど、
当時の韓国でのそれは、共産化と同義語に響いた人は多かったと思われる。
チョン・ドファンが大統領に就任する時の選挙結果を見ても、
そう読めると思う。
実際、民主化後の韓国での金大中から始まる、北への融和政策が、
北朝鮮の核配備を実現する資金調達に使われたわけだし。


まあ、とはいえ、粛軍クーデターのやり方は、
なかなかにあの地域の、あの地域らしいやり方ではあったようで・・・。

上映時、チョン・ドファンやそのやり方は、
だいぶ悪人のように描かれているので、
当然のように、右派保守陣営から、猛反発があったようだけど、
対抗するようにイ・スンマンの功績に焦点を当てた
ドキュメンタリー映画『建国戦争』を作って
これも大ヒットしたとかあるんだけど、
イ・スンマンもたいがいな人じゃん(^^;
「目的達成のためなら、手段は選ばない!」というの、
どっちもどっちよね(^^;


因みに、パク・チョンヒ暗殺時、
巻き添えで、パク・チョンヒ以外にも、
5人が射殺されてるので、
その混乱の最中の軍同士がぶつかった粛軍クーデターの方で、
死亡者が二名に留まったのは、逆に凄いのかもしれない。
ある意味、本当に撃ち合うということを知ってる軍人だからこそ、
引き金が重かったともとれるか?


クーデター阻止に奔走したチャン・テワンは、
当時少将まで昇進していたが、
事件後、予備役に降格されて二等兵にされたらしい。
で、ちゃっかり金大中大統領時に
国会議員になって政治にかかわったが、
直ぐに引退している。親族も割と悲惨な末路。


映画には、元軍人で陸軍の准将までした人が、
俳優に転進して、少将役で出てたらしく、
軍隊を辞めて出世したと同輩からいじられてるらしいw


因みに因みに、パク・チョンヒ暗殺時に、
同席していたために射殺されたチャ・ジチョルは、
パワハラにブチ切れてたので、暗殺者が撃ったらしい。
「やつはついで」と裁判で言ってたらしい。
パワハラはほどほどに・・・


(暗殺実行犯の名前を書いてないのは、あえてです)