スタッフのSORAです
今回は院長書籍の『がんでも、なぜか長生きする人の「心」の共通点』より、
生きる目標と健康寿命について紹介させて頂きます
本記事での本書とは 『がんでも、なぜか長生きする人の「心」の共通点』 となります
何歳まで生きたいか、具体的な目標を決めましょう
生きる目標をたてておく
漠然と「死にたくない」「長生きしたい」と思うのではなく |
がん患者さんに限らず『死にたくない』という感情は万人共通の、
謂わば人間にとって共通の恐怖と言えるでしょう
いくつまで、何のために生きていたいのか、 突きつめて考えてほしいのです |
保坂院長は、多くの人は平均寿命までは生きたいと思う一方で、
具体的な目標を持っている人は少ないと述べています
そういった患者さんには『健康寿命』について話して、
再考してもらっているそうです
(本書:P96-P98)
健康寿命とは
健康寿命
健康的な状態で生活できる平均期間を表す指標のこと
平均寿命と比べ、約10年前後の差がある
健康寿命と平均寿命との差を縮小することが重要とされている
健康寿命 | 平均寿命 | 差分 | |
---|---|---|---|
男性 | 72.68歳 | 81.41歳 | 8.73歳 |
女性 | 75.38歳 | 87.45歳 | 12.06歳 |
(参考:厚生労働省 平均寿命と健康寿命)
さいごに
空海に学ぶライフプラン
保坂院長著書の『空海に出会った精神科医』において、
空海は「100年生きるライフプラン」を計画していたとされています
しかし、831年6月頃(空海58歳)に
空海のライフプラン変更のきっかけとなりました
著書では空海の悪瘡はただちに増悪することはなかったものの、
死期を予測させる後遺症は残った可能性が指摘されています
空海の生きる目標とは?
空海の生きる目標は、832年の
■訳
■空海の晩年の活動
年代 | 出来事 |
---|---|
831年6月14日 | |
831年9月下旬 | 疾患は悪化せず、活動を再開 |
832年8月22日 | |
832年11月頃 | 高野山に移動 |
834年8月23日 | 仏塔を造り奉る知識の書を |
834年12月19日 | |
834年12月24日 | 東寺50口から |
835年1月6日 | 東寺に |
835年1月22日 | 真言宗 |
835年2月30日 | 金剛峯寺の |
835年2月末 | 懸案事項が全て解決 |
835年3月21日 | 高野山にて |
空海の生きる目標の達成には、真言宗の永続化は必要不可欠であり、
そのための5つの勅許であったと思われます
例えば『金剛峯寺の
金剛峯寺が国分寺同様の
朝廷より寺の修繕費用のサポートを受けることができるようになりました
空海が目標に邁進できたのは生きる目標が決まっていたからであり、
これこそが私たち現代人が空海に学ぶべきことであると思います
参考サイト・参考書籍
参考サイト
参考書籍
脚注
- ^たちの悪い腫物
現代医学では「皮下深部の筋膜炎を伴う局所性ブドウ球菌性皮膚感染症」 - ^多くの灯明と華を仏さまに供養した法要
- ^お布施をする在家の信者
- ^真言宗最高の儀式で、正確には後七日御修法
- ^寺内を管理する役職の総称。上座(じょうざ)、寺主(じしゅ)、都維那(ついな)
- ^僧侶になることを許された者
※脱税目的での出家が横行していたため、1年間で僧侶になれる数が制限されていた - ^官寺に継ぐ扱いを受けた私寺
- 官寺(かんじ)・・・朝廷の命令で建立された寺(例:国分寺・国分尼寺)
- 私寺(しじ)・・・貴族や豪族など個人が建立した寺(例:坂上田村麻呂の清水寺)
- ^高僧が亡くなること。真言宗では空海が
禅定 (永遠の瞑想)に入ることをさす。
書籍情報
がんでも、なぜか長生きする人の「心」の共通点 | |
【著者】 | |
保坂 隆 | |
【発売日】 | |
2016年12月30日 | |
【購入サイト】 | |
Amazon |
本書の目次
目次を開く
第1章 がんを知っても落ち込まない人の共通点
第2章 自分なりに、がんと人生を向き合う
第3章 がんとともに生きるということ
第4章 日常の「行動・習慣」から心を整える
第5章 何があっても心おだやかな人の共通点
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