スタッフのSORAです
夏ドラマがクライマックスを迎えて、
次の秋ドラマは何を観ようかと考えている頃、それが「お彼岸」の頃です
今回はそんな「お彼岸」と、その時期に咲く「彼岸花」がテーマとなります
お彼岸
日本独特の風習
春と秋の2回あるお彼岸ですが、日本独自の風習であり海外にはありません。
お彼岸の時期は「あの世」との距離が最も近くなり、
ご先祖様との距離も近づくので、お墓参りする慣習になったと言われております。
お彼岸と彼岸花
彼岸花は別名
曼珠沙華は仏教用語で「天上の花」という意味もあります。
不吉な花
彼岸花は全草が有毒な球根を作る植物1)であり、
玉葱と勘違いして誤食するケースもあるそうです。
そんな有毒性から「死」に関する異名が多くある不吉な花ですが、
人々は古来より彼岸花と上手に付き合ってきました。
墓地で見かける
お墓参りの際に見かける印象が強いために、
『お墓(周辺)に植えてある=不吉だ』と思い込んでしまいがちです。
しかし、昔の埋葬方法は土葬が一般的であり、
モグラなどの害獣にお墓が荒らされるのが問題となっていました。
彼岸花は有毒性から虫除けの役割を果たしており、
墓地周辺に彼岸花を植えることは、当時としては理に適っていました。2)
さいごに
昔の人々は毒性のある彼岸花と身近に共存してきました。
不吉な言い伝えも、一説には子どもたちが誤食しないように、
あえて作ったとも言われています。
現代の私たちも一部の病気は恐ろしい(死を意識する)ものと考えて、
特に「がん=死」という思い込みが迷信のように残っています。
新しい治療薬や治療法が日進月歩で、
開発されている現代医療においては間違った認識です。
日本人のがん罹患者数とがんによる死亡数が乖離していることからも、
「がん=死」では決してありません。
毒草である彼岸花と共存してきたように、
がんと共存することがQOLを保ちつつ長生きする秘訣ではないでしょうか?
編集後記
(撮影場所:地元のお寺にて)
地元の彼岸花の名所を訪れたのですが、
残念ながら一本しか咲いていませんでした
脚注
- ^正しく毒抜きを行うことで可食可能である(救荒作物)
- ^現実的にはモグラは肉食動物であり、
モグラは彼岸花を食べないので直接の効果はありません
(参考:害獣モグラ対策【前編】まずはモグラの生態を掴もう!)
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