子どものために離婚しないのは正しい選択なのか | 法瀧庵-祟りはないと知ってほしい霊能者のブログ-

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霊能者であり、密教の修験者である沖田法瀧(おきたほうりゅう)のブログです。
お墓のお花はどちらに向けて備えますか? すべてが生きてる者の自己満足。それを知ってほしい。
「祟り」という言葉にどれほどの人が騙されてきたのか…そんな涙はもう見たくはないのです。

わたしは何度か離婚経験があります。

そのたびに末の娘をつれて歩いていたので、さんざん振りまわしてきました。


彼女なりに思うことはたくさんあるかと思います。

幼いながらに傷つけたこと、不安にさせたこと、苦しんだこと、悩んだこと。

たくさんあったと思います。


そんな末娘が、大人になってこんなことを言いました。


「お母ちゃんは好き勝手生きてて、確かに振りまわされて、

 小さいころはたくさん腹も立ったけどさ。

 今になって、一個だけ救われてることがあるねん。

 それは、お母ちゃんが一回も、あんたのために我慢してる って言わなかったこと。

 おかげで私は、いま自分を責めなくて良い。ありがとう」



当時のわたしがそこまで深く考えて動いていたとは思えません。

わたしも若かったので……


けれど確かに、娘のために『我慢』をしたことはありませんでした。

娘の『ために』我慢はしていないので、当然、娘を責めたこともありません。


もしも私があのころに、「あんたのために我慢してるねんで!」なんて言っていたら、幼いながらに彼女は自分を責めていたでしょう。


大人になってからも、私のせいでお母さんにつらいことを我慢させたんだ、と自分を責めていたかもしれません。


なので、あのころに「娘ちゃんのために」と言わなかったことを褒めてもらえたのです(笑。

当たり前のことをして、何年もたって褒めてもらえました。不思議な気持ちです(笑。



娘がわざわざそんなことを言いだしたのは、きっとどこかで、「離婚したいけど子どものために我慢してる」なんて話を聞いて来たからです。


子どものために我慢してるとおっしゃる方はけっこう多いのですけれど。

お父さんとお母さんが、ぎゃんぎゃんケンカしてるのを見ている子どもは幸せでしょうか?

お父さんの悪口、お母さんへの不満を聞かされる子どもは幸せでしょうか?

目の前でケンカしないまでも、心の奥底は冷めきっていることくらい、子どもはちゃんと感じ取ります。


離婚を勧めるのではありません。

けれど、子どものために、というのなら、もっとほかにベストな選択がある場合が多々ございます。


本当に子どものことを思うのなら、親にも子どもにも精神的な負担がもっとも軽い環境を作るのが一番。


子どもにとっての精神的な負担はなんでしょうか?

今一度、自分が子どもだったらどうだろうと、わが身に置き換えてじっくり考えてみてくださいね。