西洋占星術の8ハウスは、継承のハウスで、簡単に言うと「もらう」ハウスです。
それは自由になるものではなく、欲しいものとも限らない。
手放しで喜べるようなものではなく、欲しいものであろうとなかろうと、貰う時は必ず、何かしらを差し出す必要がある。
差し出すものは、時間や労働であったり、あるいはお金であったり。
例えば遺産を貰うには介護するとか、土地を貰うなら固定資産税を払うとか。
必ず義務とセット。
8ハウスに太陽や木星が入っている人は、恩恵が強いものの、貰っても困る大物を貰うことが多い、と講座で教わりました。
たまたま、ご両親を見送った友人と、親の介護やら死後の手続きの話をする機会がありました。
つい先日講座で先生が話していたことが、そのまんま彼女の口から出てきたのです。
彼女は、ご両親の介護の為に仕事を辞めています。
介護の為に、彼女の時間と労働を差し出したわけです。
死後の手続きは大変で、親が元気なうちに確認しておいた方がよいこと、その際の注意点などを教えてくれました。
その際、居住地から遠く離れた地方に土地があり手放したくとも諸事情でできず、税金やら何やらを払う状況で煩わしいと・・・
あれっ、これ数日前に先生が話していたのと同じ内容じゃない?
え、まさかまさかとホロスコープを確認したところ、
彼女のホロスコープの8ハウスには木星が入っていました。
8ハウス木星、貰っても困る大物・・・・
すごくリアルに迫ってきました。
8ハウスの話は、大っぴらにするような話ではありません。
遺産の話も、友人だからといって聞けるような内容ではないし
検証しようにも・・・って感じでしたが。
たまたま、彼女の経験を聞く中で、注意点として彼女の口から出てきたこと。
現実面としても、占星術的検証としても、有難いものでした。
講座から日も経過しておらず、記憶も新鮮な私は、教わったもう一つの事を彼女に伝えました。
ずっと後になって、あの時貰っておいて良かった、ってなるようだと。
さて、どうなるでしょうか。
とはいえ、「その後どうなった?」とは聞けない内容です。
8ハウスで貰うものは、お金や家、土地といったものだけではありません。
遺伝的なものもそうです。
8ハウス木星(恵まれるもの)の彼女、何よりの恩恵はご両親から受け継いだ健康な体と大らかな気質だと私は思います。
彼女が自分で言っていることですが、胃腸がとても強く、感染症にめっぽう強い。
よく食べるし、信じられないことに猛暑の夏でも食欲落ちたとか全くないらしい。
更に、人生でインフルエンザにも罹ったこともないそうで(!)、ジム仲間でコロナ感染していないのは彼女一人。
一緒にいたのに、一人ケロッとしています。鼻水垂らしているのは花粉症の時くらいでしょうか。
そして、彼女のなんとも大らかな気質。
どんなことで不安を感じるか質問したところ、そもそも不安は感じない、なんとかなると思っているとのこと。
これが9ハウス射手座月(ハードアスペクトなし)の大らかさか?
同じ9ハウス月(蟹座)でも、心配性の私とは大違い。
お腹も夏にもめっぽう弱く、感染症にもすぐ罹る私からすると、彼女の大らかな気質と恵まれた健康体こそが8ハウス木星の最大最強の恩恵だと思うのです。