女医のユニフォームといえば白衣ですが、白衣はなかなかありがたいものです。
時に、寒いときの上着として、私服のコーディネイトに失敗してしまった日に上から羽織り、いけてない私服をなかったことに、
最近、2,3キロ太ったかな、ムチムチだなぁ、おなか回りがちょっとなぁ、というときはワンサイズ大きいものを羽織って、体形カバーにも。
そして、更に、鎧としても。
最近気が付いたのです。
自分としては仕事の時にもプライベートな時にも変わりなく、フラットに生きているつもりなのですが、
世間の人はそう見ないのだ、ということに。
以前と比べ男女平等に近づいてきた世間とはいえ、まだまだ、女性を「そこのねぇちゃん」的に上から目線で見たり、威圧的な態度をとる男の人は少なくないのです。特に、車社会で感じますねぇ。やわやわとした雰囲気の女が運転していると、周りの車がちょっとしたことでクラクション鳴らしてきたり、ノルマ達成のためだけの一時停止の取り締まりをしているお巡りさんが気安く、「ちょっとおねえさん、免許見せてもらおうか」とか、国家権力を背景にまたえらい高圧的に声をかけてきたりします。
強面の殿方や、いかつい車にはしないのにね。
ちなみに、一時停止の違反の時、「ちょっと免許だけみせてもらおうか」はもちろん、それだけでは済まず、彼らのノルマ達成のために、必ず違反切符を切られます。その時に個人情報の確認と同時に職業も聞かれるのですが、どうせ向こうも「ちゃらそうなねぇちゃん、やっとこか」という感じで捕まえてくるので、こちらも「無職でぇす」とか言ってますね。
そんな感じで、ほうろうは、見た目の親しみやすさ、というか、チャラさから、白衣を着ていないときは、まぁ、この世はまだまだ男性社会よな、という思いを散々してますね。悔しいです
もう、白衣着て運転したろか。電車乗ったろか、とも思いますわ。
でも、医師として勤務している場所では、そういった目線を感じる機会は少ないです。すなわち、白衣=職業上の立場が「ねぇちゃん」な自分を守ってくれているのかな、と感じるのです。
ありがたい反面、白衣を着ていてもそうでなくとも「人」なんだから、みんな、まずは相手に対して「人」として敬意をもって接してほしい、と思っています。自らも周りの人に対してそうありたいと常に思っています。
「ねぇちゃん言うな。」と題に書いたのですが、、
年齢的に「ねぇちゃん」というのは、実際のところかなり苦しい。
とうことは、捕まえるお巡りさんも「ちょっとおねぇさん免許見せてもらおうか」ってもしかして紳士的に言ってるのだろうか。
本当は「おばさん、免許ちょっとみせてよ」なのか。彼らなりの気遣いなのか。
次に続きます。