日銀のマイナス金利解除決定後の資産運用環境と為替見通しについて | 人生100年時代を楽しむためのお金を作るコンサルティング

人生100年時代を楽しむためのお金を作るコンサルティング

金融資産を作る上で外せないリスクには“処方箋(クスリ)”が必要!お金を有効に使いながら貯める秘訣から
日々のマネーお役立ち情報をお届け!

こんにちは!

 

2024年4月ももう半ば・・・・

早いですね~

 

 

みなさんは

新年に立てた目標は達成していますか?

 

1年で考えると3分の1が過ぎようとしているので

 

目標の30~35%程度は達成している状況

じゃないと

 

これからはこれまで以上に巻き返すアイデアと行動が

必要ですね~(;^_^A

 

しかし!

 

1年のスタートである1月で見るとそうですが

 

考え方を変えるだけで

 

目標リセット

 

いや・・・

 

リスタートができます!

 

その見直し、節目として使うにはちょうどよい時期

 

それが今月!

そう!4月です!

 

理由?

 

それは言わずもがな

 

4月=年度初め

 

だからです

 

多くの社会人は

仕事も含めて

この年度初めで物事や季節を考えること

実は多いのではないでしょうか?

 

今年に入って

「まだ上手くいっていないな~」

と思う場合は

 

ぜひ今月(もう半ばですが)

 

目標をリセットして

心新たに進んでいきましょう!

 

そして

本題に入っていくわけですが・・・

 

  ​​​​​​資産運用環境はどうだ?

 

今年は『新NISA元年』

 

『新NISA』という制度自体は
やはり今年の1月からスタートしていますので
 
1月からさっそくスタートした人は
もう3か月以上を運用したことになりますね
 
さて
運用成果はどのようになっていますか?
 
金融機関側も
とてもアドバイスしやすいほど
わりと単純な方向感(円安ドル高、株高)
があったので
 
多くの人が収益を上げることが出来ているのでは
ないでしょうか
 
日本株式市場の急激な回復を
ここまでのものと予測した人は少ないかもしれませんが
 
以前にも書いた
日銀のマイナス金利解除予測は
昨年末にはもうささやかれていましたし
 
マイナス金利解除によって
本来金利上昇のフラグが立つと
株式相場は下がるというのが
机上の論理なのですが
 
あくまでも『マイナス金利という
異常な政策が正常に戻る』という見方捉え方が
あったこともあり
 
マイナス金利解除=金利上昇
 
という受け止めはされませんでした
 
これは(以前のブログでも示した通り)
日銀総裁の発言が
解除後には積極的に利上げを進めていく
という方向を示さなかったことも
大きく影響しているというところです
 
これにより
これまで外国株系や外貨(ほとんど米ドル)系に
投資をしていた方が良いというアドバイザーが多く
その通り外国株系に投資をしていた人はもちろんのこと
 
そろそろ日本株だよね
と予測していた人も
大きな恩恵を受けることになってきています
 

 

  では今後はどうなのか?

 

今後について
近年多くの投資家が外国株(主に米国)系に
投資をしていました
 
これはいわゆる円相場が
 
円安ドル高
 
の恩恵を受けやすいからにほかなりません
 
数年前は日本国内もアベノミクスの好影響もあり
日本株回復期待に寄せて
日本株系に投資をしていた人もありましたが
 
それも長く続かず
日本のデフレ脱却の出口が見える昨今まで
日本国内投資派は大きな成果を得られる環境には
材料が乏しかったはずです
 
今後はどうでしょうか?

 

国内株式相場について

 

現状を見る限りにおいては
 

    

  • 日銀のマイナス金利解除決定を前向きではあるが積極的ではないという受け止めがあることから金利上昇圧力による日本株式相場の低下はおそらく当面は無いと思われています
  • 大手の賃上げ実施による今後の個人の消費行動が強まればマネーは動いていくので経済の回復も期待できる

という認識が多くなってきています

 

 
おそらく賃上げの効果が見えてくるのが
早くても(夏の賞与支給時期の6-7月ではなく)
今年の秋口(9-10月頃)であろうと
見られています
 
その効果が良い方向に出てくれば
さらなる株価上昇も期待できるのでしょう
 
しかし
安心ばかりしていられないのが日本の状況です
 
ロシア・ウクライナ戦争の影響は
もちろんなのですが
 
そのことよりも
国内の状況
つまり
先ほどの賃上げ後の消費動向について
 
これがどのようになるのか?
 
 
ここに心配材料があるのは
 
    
  1. 現状賃上げを実施した企業の従業員らが賃上げをしても消費を活発化させようという考え(マインド)が低い(=貯蓄に回すという意見)
  2. 社会保険料や介護保険料その他の隠れ増税といわれるものが高くなっていく
  3. 円安が収まらないと賃上げ実施以上の値上げが待っている
  4. そしてまた消費より貯蓄、運用より貯蓄が進行してしまう
この1.~4.の悪循環を
国や大手企業が根本的に解消しない限り
 
つまり
 
中長期に支出が減る
or
実質賃金が上昇する環境

 

を整えない限り
本当の需要増大にはつながらず
日本株式市場の盛り上がりは
現状がアッパーになるという考えも出てきます

 

要は

もらったお金を使って回さないことには
一部の人間にしか恩恵は届かず
中小零細そしてそれ以下の働く人や
家計には恩恵が届かないのです

 

 
ぜひ投資だけではなく
大手の賃上げの恩恵をこの春に直接的に受けた方々には
消費のマインドも高めていってもらいましょう!
 
そして政府、国には
これまでのような(長い)デフレを経験したことがないのに
インフレ~インフレ圧力を抑えたい時と同じ政策をしてきた失敗を認め
 
賃上げにより恩恵を早く受けた人たちが
 
消費をしても安心できる環境と国家づくり(ビジョン)を
しっかり示してもらい
 
企業も借入をして投資をしたとしても回収できる絵図を
描きやすい環境を整える
 
そのためには
実は法人税減税ではなく
法人税は増税なんだ!
ということに早くマインドをシフトすることですね!
 
バブルの頃を知っている人なら
法人税が50%程度かかっていた時
 
決算期末に大量の購買行動を起こしていた世の中を
見ているでしょう!?
 
これが今経済を回すひとつの大きな力になるんですよ
 
法人はどんなに減税したって
結局は頃合いのいい水準で利益が落ち着くように
いつでもどんなときでも
 
節税
に関心があるんですから!
 
法人というのはホントに奇妙な人格で
 
ビジネス、仕事商談では利益を追求するのに
 
実のところは
節税するために利益を最大限引き下げたいという
 
1年の決算期の間に
毎期毎期、相反する行動をしているのである
 
そして利益が出ていないということを振りかざし
賞与や従業員給与の昇給も
これまで抑えて来ていた実態が大なり小なりあるのです
 
このマインド
いい加減に辞めましょう!?
 
どうせなら
従業員と社会に還元する
 
本当に将来に残ってほしい企業
 
と思われるようなお金の使い方をして
 
そして政府や国は
企業がそういう行動を積極的に出来る環境とビジョンを
 
早く掲げて活性化しないと
 
賃上げしても
輸出産業と金融業界は儲かるけれども
 
賃上げ効果が社会に吐き出されず
将来不安で貯蓄に回ってしまっては
まったく秋口に見たい「効果」も期待できなくなりますよ!
 
 
お願いしまーす!

 

外国株式(実質米国)相場と為替について

米国株については

FRBの利上げ実施がいつ行われるか

 

これ次第ですね

 

ついこの前の4月12日

FRBは利下げをするにはまだ早い

との認識を示しました

 

インフレ率も2%を超えて

ちょうどよい位置、水準で推移している

と捉えているようです

 

このため日米の金利差縮小にはつながらず

円安がむしろ進んでいる

という状況です

 

近く円の為替介入があるのではないか

 

との観測も出ておりますが

 

実態面としてほとんどすべてが

米国、FRBの動きに集約されている面が強く

 

円ドル相場というよりは

米ドル円相場という

 

米ドル頼み

になっていると言わざるを得ません

 

ここで無理に為替介入を行って

円安進行を止めても

一次的なカンフル剤でしかなく

 

米国が現状金利水準を維持する発言を

転換しない限り

円安は現状維持または進行する状況にあります

 

おそらくは1$=155円後半を超えて

160円を睨んでおくべきと思っています

 

その意味では

現状これまで多くの人が保有している

外国株や外国債券など

為替の円安の恩恵を受けやすい金融商品を

持っている人には

その方がありがたい環境が続くことになります

 

 

  まとめ

 

今年の秋口に

①日本の国内の消費者動向が指数として改善に向かう

②米国が利下げに踏み切る

このどちらかが要因となって

構造上の円高の環境が準備されない限り

 

当面現状維持または海外株も債券も

投資運用環境としては

国内株への投資以上に期待は高いといえる

 

と思っております

 

さて

みなさまはどのように捉えますでしょうか?

 

投資運用の判断は

投資運用をされるみなさま個人の判断と責任になります

改めて

その点はご了承くださいね