昨日(5月14日)の試合

巨人 2-7 広島について

 

 

解説したいところは

ただ1つ。

 

 

7回表 広島の攻撃

二死満塁の場面だ。

 

 

ピッチャーは

先発の赤星

 

バッターは4番打者

マクブルームだ。

 

 

昨日の赤星のピッチングは

とても良かったが



結果から先に言ってしまうと

カウント1ボール2ストライクから

満塁ホームランを打たれてしまう。



ここを詳しく解説していきたい。

 

 

1球目

ストライクゾーン外よりの真っ直ぐ

マクブルームが打ってファウル

カウント 0ボール1ストライク

 

2球目

ストライクゾーン外よりの真っ直ぐ

見逃して

カウント 0ボール2ストライク

 


赤星は早くも2球で追い込んだ。

 

 

次の3球目

 

 

俺は思った。

「ここでインコース高めに1球外せ」と。

 

 

まず、「インコース」に投げる意味



2球続けて外側に投げれば

バッターの目は当然外側に合わせてくる。

だから1球

インコースに外して投げておいて

体勢をのけぞらせる必要がある。

 

 

次に、「高め」に投げる意味



低めに投げた場合

高めと比べると

ボールに合わせる時間ができてしまうため

いいバッターだと

打たれる可能性が出てくる。

 

 

最後に「真っ直ぐ」の意味



この満塁は

秋山くんを申告敬遠してとった策だ。



例えば

フォークで落とそうとすると

赤星が緊張して

ワンバウンドを投げる

ワイルドピッチも想定してやるべき

場面だからだ。



そういう意味で

ここを丁寧に攻めるなら

インコース高めに外した真っ直ぐがベスト

と考えられる。



相手はつられて

思わず振ってしまうことも

あるかもしれない。

 


しかし、キャッチャーの大城は

3球目を外した。


外すのはいい。

 

しかし、彼は外の真っ直ぐを要求した。

 

 

また、このボールが

しっかりと指にかかって

ストライクゾーンから半分くらい外れた

いいボールだった。



このボールが良かったために

次のボールが心配になった。



いいボールって、2球も3球も

そんなに続くもんじゃないからね。

 

 

でも、これで完全に

マクブルームの目が

外に合ったはずだ。

 

 

そして、4球目

また「外」ですよ。

 

 

しかも遅くて甘い変化球だった。

 

 

マクブルームはそれを逃さず

ボールはレフトスタンドに消えていった。

 

 

ここで大城に問いたい。

3球目のボールは

何を意味していたのかと。

 

 

ピッチャーはね

自分の肩を消耗させて

必死に投げている。



だから1球でも少なく

投げたいもんなんだ。



逆に言えば、全てのボールに

意味を持たせて投げていくんだよ。

 

 

昨日は若い赤星。

キャッチャーの要求に

首を振ることもしないだろう。

 

 

しかし、リードを語る時は

注意が必要だ。

 

 

キャッチャーが要求しても

調子が悪かったり

緊張したりで

そこに投げられない

ピッチャーもいるからね。

 

 

そういうことは理解した上で

昨日は大城のリードを問いたいね。

 

 

大城は

1ボール2ストライクのカウントの時も

なんの気なしにというのか

意図が伝わらないボールで

外させることがある。

 

 

菅野や戸郷ならまだしも

若いピッチャーは

2ボール2ストライクと

並行カウントになると

気持ちが焦るもんなんだよ。

 

 

巨人の正捕手というならば

あえて厳しく問いたい。



どうやって取り組んでいるのか

その組み立てを

リードでしっかりと見せて欲しい。

 

 

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