2023年



プロ野球は

パ・リーグが

一足早く

開幕を迎えた。



そして、巨人軍は今夜

戦いの火蓋を切る。



開幕戦を見届けたかったが

難しいかもしれん。



今、盛岡に向かっているんだ。


明日行われる

岩手県盛岡市に新設された球場

「きたぎんボールパーク」の

オープン記念式典に出席するためにね。



ここで、思う人がいるだろう。



プロ野球界には

岩手県出身の

名だたる選手がたくさんいる中で

なぜ、この式典に

俺が呼ばれているのか?と。



実はね、

この球場の建設計画の段階で

監修役として関わってもらえないかと

清水建設の社員の方から

お誘いいただいたんだ。



しかも、その球場は

岩手県と盛岡市

県と市が一緒になって造るという。



これは、いいものができるぞ。

そう直感した。



そして、俺個人としての思いもあった。



これまでの長い野球人生の中で

名誉ある賞をいただいたり

数えきれないほどの

貴重な経験をさせてもらった。



けれど、最後に1つだけ

まだ叶えていない夢があった。



それが

「球場造りに携わること」



だから

声をかけてもらって

本当に嬉しかったよ。



まだ何もない

更地の段階から

盛岡に飛んでね。



予定されたその地に足を踏み入れた時

「ここに球場ができるのか。」

胸が高鳴ったもんさ。



昨年の8月には

建設途中の球場で行われた

「夢球」というイベントにも

参加させてもらってね。


ブルペンもチェックさせてもらった。



そして

地元の野球少年・少女たちと一緒に

ボールに名前とメッセージを込めて



マウンドや


ホームベース

内野の各ベース付近に

埋めたんだ。



ここでプレーするたびに

そのボールのことを

思い出すだろうね。



岩手県盛岡市に

プロ野球の試合も開催できる

立派なボールパークが完成した。



そして明日

俺の最後の夢がスタートする。



開幕投手ならぬ

始球式まで

やらせていただけるというね。



楽しみだ。