すでに報道で知っている方も

多いと思うけど

 

 

 

シーズン最も優れた先発完投型の

本格派投手に贈られる

2020年度の沢村賞は

中日ドラゴンズ 大野雄大投手に

決まりました。

 

 

 

大野投手

受賞おめでとうございます。

 

 

 

選考基準は以下の通り

■登板試合数 25試合以上

■完投試合数 10試合以上

■勝利数 15勝以上

■勝率 6割以上

■投球回数 200イニング以上

■奪三振 150個以上

■防御率 2.50以下

 

 

 

大野くんは

両リーグ通じて1位の

■完投試合数 10(内、完封6)

■防御率 1.82 

それに

■勝率 .647 

この3項目が選考基準をクリア

 

 

 

基準を満たさずとも

■投球回数 148 2/3イニングも

両リーグ通じての1位

■奪三振 148は

セ・リーグの1位でもある。

 

 

 

特筆すべきは

ピッチャーの分業制が

確立している中での10完投

うち6完封

 

 

 

45イニング連続無失点も含め

すごい数字だと思うし

まだまだ「やればできる」

ということを示してくれた。

 

 

 

そして、ビハインドゲームでも

マウンドで最後まで投げぬく姿には

感動したよ。

 

 

 

大野くん、ありがとう。

 

 

 

さて、今年は意見がわかれましたね。

 

 

 

候補に挙がったのは2人

大野くんと菅野

 

 

 

正直、ダブル受賞はどうか

という声もあったんだ。

 

 

 

それくらい

菅野の開幕13連勝を含む

最多勝 14勝は

素晴らしい成績だと思う。

 

 

 

いつ始まるかわからない

開幕に向けて

コンディションを整えることの

難しさは想像にたやすい。

 

 

 

そして、選考基準を2つクリア

■防御率 1.97

■勝率 .875 にいたっては

大野くんを上回っている。

 

 

 

ダブル受賞で

いただいたことがある

俺が言うのも

なんなんだけど

 

 

 

甲乙つけがたい

と言っても

少しの差でもあれば

「ベストワン」を選ぶべき

 

 

 

その思いで

選ばせていただきました。

 

 

 

 

最後に

「沢村賞」に敬意を表する意味で

厳しい言い方をすれば

 

 

 

選考基準を

ただ単に数字だけで判断したならば

今年も「該当者なし」

そうなったかと思う。

 

 

 

大野くんは素晴らしかった。

でも、選考基準7項目中

3項目しかクリアしていない

そういう見方もできるということ。

 

 

 

各選考委員の中で

今年は特別であることを加味して

判断していることを

どうぞ、ご理解いただきたい。

 

 

 

 

また同時に

その選考基準に関して

「時代にマッチしていない」という声は

選考委員に届いていますし

我々も見直す時期にきている

見直すところはあると思っています。

 

 

 

いたずらに基準を

下げたくはないけれど

 

 

 

時間をかけてでも

取り組んでいかなければいけない問題

そう思っています。

 

 

 

今年も無事に

沢村賞の選考会を

終えることができました。

 

 

 

明日から日本シリーズが

再開するけれど

 

 

 

プロ野球開催に向け

携わってくださった全ての方々に

心より感謝申し上げます。

 

 

 

ありがとうございます。

そして最後まで

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

【北別府へ業務連絡】

2020年度の選考会に向けて

君の考え、文章で確かに受け取りました。

そして、

私がその全てを代読させてもらいました。

約束を果たしてくれてありがとう。

 

今年は色んなことが特別な年となりました。

来年は、私の代読ではなく

広島からご足労おかけするけれども

選考委員5人で

顔を合わせて決めたいと思いますので

引き続き、よろしく頼みますね。

 

以上