ゴルフしてるとね

必ずと言っていいほど

ボールがラフや茂みの方へ飛んでいって

見失うことあるんだよね。

 

それを俺がすぐに探しあてるもんだから

キャディーさんらが

「よくわかりますね!」

ってビックリしてくれるんだけど

君たち俺を誰だと思ってんだい?(笑)

 

 

現在の視力はね

眼鏡をかけて1.2くらいかな。

 

俺って眼鏡をかけてる

イメージが強いと思うけど

かけ始めたのは

現役の途中からなんだよね。

(C)報知新聞社

 

ナイターで投げるようになってからかな

徐々に視力が低下してる

自覚はあったんだけど

野球に眼鏡はマイナスだろうと思って

ごまかし、ごまかし

やってたんだ。

 

でも、ある試合で

当たりそこないの

ピッチャーライナーを

捕りそこなったことで観念した。

球が揺れて見えたんだよ。

医者に診てもらったら

乱視だって。

 

上の写真でわかるかな?

眼鏡のフレームが

やたら大きいと思うけど

これカッコ良さを

追求したからじゃありませんよ(笑)

 

やっぱり視界が

フレームに邪魔されると

プレーに支障が出るんだよね。

 

この当時はね

俺が望む大きさのフレームが

まだ日本にはなくてさ

知り合いの

眼鏡会社の社長にお願いして

アメリカのレイバン製で

つくってもらったんだ。

 

1つ26万円

そりゃ、高かったけど

背に腹は代えられぬ、だな。

 

その邪魔になるフレームだけど

プラスに使うことを考えたんだ。

1塁にけん制する時の

目安にしたんだよ。

 

どういう風に使うかというとね

セットポジションに入ったとき

まず顔の位置を決めておくだろ。

 

そこでだな

1塁にいる走者の足が

左目左端のフレームより

レンズ側に入っていれば

けん制しない。

足が入っていなければ

盗塁する気があるとみて

一塁にけん制球を投げてたんだよ。

 

足がレンズ内に入っていても

みせるだけのけん制

っていう場合もあったけどね。

そうやってスタートを鈍くさせ

常にレンズ内に

足をとどめさせておけば

走ったとしてもアウトにできる。

 

「アウトにできる」と言えばさ

誰が決めたんだか知らんけど

塁間やらベースの大きさやら

本当に上手くつくったよね。

 

野球ってね

普通にプレイしたら

アウトになるように

寸法が決められてんだよね。

 

まぁ、セーフが基準になるような

寸法だったら

試合が永遠に終わらないけども(笑)

普通にプレーすれば

9回3アウトとれるように

計算されてるんだよな。

 

例えば内野ゴロで言うと

打者がボールを打った音がしてから

6秒以内で処理すれば

アウトになるんだよね。

 

それをもたついたり

暴投したりして

それ以上時間がかかると

セーフになる。

 

盗塁もそう。

ベースから離れて

けん制されても戻れる距離

(通常ベースから3歩半離れた位置

福本豊の場合は4歩半)

からスタートすると

アウトになるような寸法に

ちゃんとなってんだよね。

 

ピッチャーが逆をついたり

(内側を要求されたのに

外側に投げたりすること)

ワンバウントの球投げたり

キャッチャーの

セカンドへの送球が逸れたり

セカンドに入った野手のタッチが

遅かったりとかね

守ってる方が

こうしたミスをしなければ

絶対アウトになる

そういう絶妙な距離なんだ。

 

だからね

ピッチャーもクイックで投げたり

いかにして

その絶妙な距離の壁を越えるか

頭を使うわけさ。

ランナーもしかり。

 

外野の寸法で

球場が大きい小さいっていうのは

これはもう「球場の個性」になるけど

ダイヤモンドの寸法は

その絶妙な距離間で

きちんと定められてる。

 

本当、誰が決めたんだか

野球って面白くできてるよね。

 

 

眼鏡をかけないと野球ができない

それがわかった時は

正直ショックだったよ。

 

でもへこたれなかったね。

マイナスをプラスに、

勝負に対しては

貪欲だったかもしれないな。

 

それでは

また明日ねパー