昨日の菅野は素晴らしかった。

先取点の1点を

なんとしてでも守り切ろうとする気迫が

球に込められているようだったね。

中4日とは思えない力投。

しっかりと調整してきてくれた。

エース菅野は

本当にレベルの高いピッチャーだ。

 

 

田口、菅野とつないで

オールスター前の大事な9連戦を

今シーズンまだ1勝しかできなかった

広島相手に「0封2連勝」だ。

今は、この勢いに

絶対に乗らなくてはいけない!

 

 

そこへだ!

広島との大事な3戦目を

巨人の首脳陣は新人・畠に託したんだよ!

これ、余程の自信があるから

投げさせるんだろうなぁ。

 

 

ジョンソン VS 畠

畠は今日がプロ初登板だよ!

俺じゃなくても、誰がみたって

8-2でジョンソンに分があると思わない?

 

巨人のお家事情がどうなってるのか

よくわからないけど

ここで新人ピッチャーをもってくるとは!

どんなことでも前向きに捉えようとしてきた俺でも

一瞬、考えこんじゃったよね。

 

 

でもさ・・・野球に絶対はないからな。

この2分に今日の全てをかけようよ!

 

 

 

俺だって「初登板」があったんだからな。

 

俺がプロ初登板したのは

1966年4月15日対中日ドラゴンズ戦

開幕から6試合目のこと。

 

名古屋での3連戦で

移動の時から、

3戦目は雨で中止になるだろう

って言われてたんだ。

 

1戦目勝って、

2戦目にね、どうせ雨だからって

3戦目に先発予定だった中村稔さんを

リリーフとして登板させちゃったわけ。

結果勝利。

 

で、一応ね、3戦目の先発どうする?

まぁ、雨で中止だけどね、

そうねぇ、堀内でいいんじゃない?

そんなノリでプロ初先発を伝えられたわけ。

 

それも、俺、たまたま1軍にいたのよ。

本当はね、首脳陣は

一三さんか渡辺さんを1軍に上げたかったんだけど

イースタン・リーグで打たれてたからね、

それでオープン戦で

たまたま成績が良かった俺が

そのまま開幕ベンチに残ってただけなんだ。

期待されて1軍にいたわけじゃないんだよ。

 

 

そんなわけで

球団は試合やる気ゼロだったけど

先発を言い渡された俺としては

それからはもう緊張のしっぱなしよ。

 

居ても立っても居られなくて

高校でお世話になった監督さんに連絡したら

「1球目をバックネットに向かって投げれば緊張もとれるさ」

って言われたんだ。

 

 

そして次の日。

天気予報が思いっきり外れて

試合をすることに!

なんと、俺のプロ初登板・初先発が

実現することになったわけさ。

 

 

1回表の巨人の攻撃が終わり

マウンドへ向かう俺。

投球練習の1球目。

恩師のアドバイス通り、

思いっきりバックネットめがけて投げてやったさ。

そうしたら、スタンドからは大笑いされたよね。

 

練習とは言え、巨人の新人ピッチャーが

1球目からバックネットへの大暴投だからね。

その後、6回投げ切り

残り3回を宮田さんがしっかり守ってくれて

プロ初登板・初先発・初勝利となったんだ!

 

当時の巨人は

城之内さん、中村さん、宮田さんの20勝に

金田さん10勝のカルテットがいて

ピッチャー王国だったから

新人ピッチャーの俺なんか眼中になかったからね。

 

この

「たまたま投げさせちゃったら勝っちゃった」

っていう先発がきっかけで使われるようになって、

その年、16勝2敗できたんだ。

 

 

俺はまだ開幕6試合目のたまたまな出来事で

楽と言えば楽なタイミングだったけど

今日の畠は、でっかいチャンスが巡ってきたね。

 

 

しつこいようだけど、今日の試合は

前半のターニングポイントになる試合だよ。

勢いにのるかそるかの大一番!

 

 

畠よ、

思い切って投げてこい!

俺みたいなこともある。

ここへきて

救世主現る!と言わせるくらいにね。

 

 

野手も

今日の試合の重みがわかってるだろうし

昨日の菅野の気迫を見てるから

必死になって守ってくれるはず。

 

 

今日は熱くなって

更に長くなっちゃったけど

読んでくれてありがとう!

 

 

本当に大事な一戦!

今日も応援よろしく頼むよ!

 

 

よし!

がんばれ!

ジャイアンツ!