連敗も脱出したし
最高のムードで交流戦も終えたしで
野球がお休みの時間を使って
少し俺の想い出話に
付き合ってもらおうかな。
巨人が連敗を重ねだして
球団記録に並ぶか！って時に
何度となく耳にした『11連敗』という言葉。
そう1975年（昭和50年）
長嶋さんが
現役引退した翌年
監督就任１年目に記録したんだよね。
俺のところにも
取材やらで
「当時の連敗の時はどうでしたか？」
って質問が相次いだよ。
俺達が経験した11連敗は
9月だったから
もう致命傷だったね。
最終順位はご存じの「最下位」
巨人軍の歴史の中で
後にも先にも「最下位」は
この年だけ。
俺の野球人生の中でも
こんなにもしんどくて
屈辱を味わったシーズンはないな。
それでね、
「最下位」を経験した75年の投手陣で
当時のことを忘れないために
その後、集まりを作ったわけ。
その会の名前が
「最下位」と「再会」をかけて
『サイカイ』
最初、10人だったメンバーも
そのうちの2人が
亡くなっちゃったなぁ・・・
高橋一三さんと小林繁
当時、俺が「右のエース」
一三さんが「左のエース」と呼ばれてさ、
あの有名なアニメ「巨人の星」の
星飛雄馬のモデルになった投手だよ。
一三さんとのことは
命日が近いから
その機会にゆっくりさせてもらうとして、
小林は俺より５つ下かな
俺、新浦、小林で３本柱と
呼ばれた時期があってさ。
彼は野球もさることながら
何をやっても恰好良くて。
スポーツマンって
普通筋肉ムキムキって感じだろ、
でも小林はスリムで
ファッションモデル並みのスタイルでさ、
でも脱ぐと筋肉が凄いんだよ！
そんな小林の周りには
いっつも女の子のファンがいっぱいで
正直俺はうらやましかった・・・
そういえば
江川との電撃トレードで阪神に行ってからは
男性ファンが増えたって言ってたっけ。
小林は、阪神移籍後も、
この『サイカイ』には
顔を出してくれてたんだよ。
57歳の若さであっという間に
いなくなっちゃってさ・・・
それで残りの8人はというと
俺が古希を迎える年齢だから
当然、メンバーも同じくらいの歳
最近はめっきり会う機会も減っちゃったけど
たまたま連絡する機会があったことで
メンバー3人が急きょ集まったんだよね。
それが先週の土曜日
左から
このブログではお馴染みの
横山忠夫
真ん中が
関本四十四
で、俺。
横山と関本は同級生だけど
入団は高校からプロ入りした
関本の方が早い。
やってることは、もうみんな知ってるよね。
関本の方は今
玉川大学硬式野球部の
コーチを任されてて
大学生相手に頑張ってやってるよ。
この日も練習後に駆けつけてくれたけど
まぁ、いい具合に日焼けしてること。
関本と横山は
現役時代からつるんで
給料が全部呑み代に消えるほどの
酒豪だったけど、
いや～関本の吞みっぷりは
更に強さを増したね。
俺も弱い方じゃないけど
一緒のペースに巻き込まれて
完全にやられたよ。
横山の作る
焼酎の水割りが薄い、薄いって
それ、もう水で割ってないから
横山は肝臓がんを患って
奥さんから肝臓を分けてもらってからは
酒は一滴も呑まないんだ。
酔っ払いに付き合わせて
いつも済まないねぇ。
紹介だけで
こんなに長くなっちゃたよ。
明日もこの続きでいい？