2024年2月19日(月)
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今回の学校建設プロジェクトをまとめます。
もし、これから学校建設支援をしたいという奇特な方がいました是非ご参考にして下さい。

まずは建設資金について。
総工費 約191万円
材料費 約138万円
人件費 約45万円
その他 約8万円
今回1番かかった経費は材料費でした。中でも屋根に80万円近くかかりました。当初は総工費100万程度で見積もっていたのですが、結局倍近くかかってしまった一番の誤算は屋根のコストでした。鉄が高かったのです。
ただ、ガーナでの学校建設に続き、ザンビアでもコミュニティボランティアに多くの作業をしてもらったので、人件費は45万円程度で収まりました。

10年ぐらい前の話ですが、ガーナの学校建設をする時に学校建設プロジェクトを管理するコンサルの方に話を伺いましたが、その際「1,000万〜2,000万ぐらいの建設資金があるの?そのぐらいかかるよ。」と言われました。

通常建設工事を業者に依頼する場合、最も費用がかかるのは、建設の作業費に加えて設計や工程管理などを含めた人件費になると思います。
例えば大きなNGOや政府系の支援団体の場合、建設地のボランティアワークを前提とした見積もりは取らないので、ここが我々のやり方と金額的に大きな差となる要因になるかと思います。

ただ、このコミュニティと一緒に建設する方法は信頼関係を前提としたやり方なので、コミュニティの人達との信頼関係が崩れるとプロジェクトは失敗に終わります。また、都市部ではコミュニティ内の人の繋がりが薄い場合があるので、余り起こり得ない事かもしれません。
そうした理由で、我々のプロジェクトは基本的には現地の方と直接コミュニケーションをとって信頼関係を築く事から始まります。文化や価値観、考え方が違うので、理解できない行動やこちらの思い通りにいかない事がありますが、理解できなくとも信じる事が必要な場面があります。相手にお金や材料を預ける事になるので、違う事に使われる可能性もあります。
そんな中で疑わずに託す訳ですから、強く信じる力が必要になります。
仮に信頼が裏切られた場合(例えば預けたお金を盗まれたり、別の用途に使われたりした場合)、一般的には契約書を交わして、法によって裁判などを起こして対処します。
ただローカルな場所では、法よりも地域のルールの方が優先される場合があります。その為、実質契約書が形だけのものとなる可能性が高い場合もあります。今回我々も工事に関する契約を交わしはしましたが、実際お金のやり取りは全て直接のコミュニケーションで行われました。多少揉めた場面もありました。
例えば日本でも行政の目が届かないような地域では、その地域独特のルールが存在すると思います。そうしたローカルルールを把握する必要があるのです。

という訳で、建設資金に関しては為替の影響(輸入品の値上げ)やインフレによる材料費の高騰など変動要素が多いので、一概にいくらかかると言う事は出来ません。そして、現場での信頼関係の構築が最も重要になります。

建築会社に依頼したら、基本的に全てお任せでやってもらえる(お客側は希望を言って確認するだけ)と言う日本のようなサービスは、ザンビアの田舎には存在しません。
もしこれから、途上国の学校がない地域での学校建設を考えている方がいたら、まずは現地に行って話をする事から始めたらいいかと思います。そして、見積もった金額よりもブレるという前提で資金を準備する事をオススメします。

以上、支出編でした。

ザンビアでも学校が完成しました!
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