2023年12月27日(水)

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ちょっと長くなりますが、今回は久し振りに思う事を書きます。

ガーナで学校建設を始めたのが2013年なので、私がこの活動を始めて10年ほどが経ちました。
ガーナで学校づくりを始めた時からいつも問われること、それは「継続性」です。最近メディアでもよく目にする「サステナビリティ」ですね。

特に国際協力に関わる方からはよく聞かれます。ただ、現地の方から聞かれる事はまずありません。何故なら、多くの人は「その日」を生きているからです。「明日はどうなるか分からないから、今日を精一杯生きる」という人生感。悪く言えば「計画性のないその日暮らし」。
私は個人的にその価値観が好きですが、現実を生きていくためには将来に向けた準備が必要になります。

このサステナビリティという考え方は「今日」という日の安定を得た人が考える次の一歩のような気がします。だから、途上国でサステナビリティが重要だと言われても私は正直余りピンと来ません。計画性に関してもそうですが。

でも、せっかくコミュニティのみんなと頑張って建てたので、出来ればずっと使って貰いたい。
そして、コミュニティの人達にとって公立学校になって最も嬉しい事の一つは、外から新しい先生が来て新しい事を教えてくれる事のようでした。

もちろんずっと子供達に教育を提供する為には、継続できるシステムが必要ですが、それはその地に住む人達が継続した教育の提供が必要だと考えるのであれば、その時に続ける方法を考えればいい訳で、建てる前から「継続できる方法で考える」は実は順番が違うという事に私は気付きました。

「ない」から「ある」になって、それがまたなくなりそうになった時に始めて人は「継続性が大事だ」と気付くのです。そこをすっ飛ばして進めてしまうと、現地の方々から気付きを奪ってしまう事になりますよね。

今回ルヤンドでの学校建設では、公立化に関して私から何か言った訳ではなく、コミュニティのメンバーが自主的に公立化に向けて動いてくれました。たまたまこのプロジェクトが郡の教育局の担当者の耳に入り、見に来てくれたというキッカケもありましたが、恐らく自分達で建てて運営しているコミュニティスクールでの経験があるからこそ、公立化する事の重要性を感じ、自ら動いたのではないかと思っています。
その過程を踏んでいるので、公立化した後も上手く続いてくれるのではないかと思っています。

現実的に外国人の私が学校建設に関わるとしたら、公立化する事が継続する可能性が高い方法ではあると思います。ただ、公立化したからと言って継続する訳ではないし、一生関わるつもりでいないと、上手くいく事はないと思います。だから、私は常に一生付き合うつもりで学校建設を始めます。

「継続性」について質問されるのと同時に「継続性を担保出来ないから一歩前に進めない」という話も聞きます。
でもよく考えてみると、誰にとってもはじめての一歩目に継続性は見えていないと思うんですよね。最初は試行錯誤で自転車操業である事の方が多いと思います。
だから、継続しない事を恐れて(もしくは逃げ道として)一歩目を踏み出さない事は、私はとてももったいない事だと感じます。

何かを見て何かを感じて、もし強くやりたいと思う事があるのであれば、一歩踏み込んでみて、そこから次の一歩を考えるというやり方も時には重要だと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございました。


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