羽生結弦さんのプロ転向記念日に連動して3日連続で掲載してくれた報知さんの特集が完結しました。
新聞が買えても買えなくても、Webには全文完全版が載っているので、そこを参考にまとめて書くつもりだった。
自分の身に置き換えてもかなーり興味深い内容の回答もあったのでワクワクして読んだ。
昨夜は仕事だったので、スマホではネット記事と連動して書くのは大変なので、今日の分も見てから全部ひっくるめてと思っていたのだ。
それが、まだ新聞を買って帰って読む前、仕事に帰りとかに見るツイッターにやたらと「オータムクラシック」のワードがある。今頃?何事?
読んで、納得した。今そのワードが羽生さんから出るとは。(というか誘導したのは高木さん)
ちょっと当時の自分が何を書いたのか振り返ってみたよ。ははは、すっげーー怒りまくってる。
いつも前向きがモットーでネガティブ語りはなるべきしない方針であるのに、このときばかりは怒りを爆発させてるわ。
あのときも、本当は新しくなった超美麗オリジンさまを語りたかったのに、でもこの怒りを吐き出してしまわないと萌え談義してる場合じゃないと興奮してる。
ならば今回も、全体のまとめに行く前に、この件について吐き出してしまった方がいいようだ。
(本当はこの麗しい紫の君のお披露目というキラキラしい日だったのに。これは札幌三越に来てくれたお衣装。超ゴージャスな背中)
羽生さんが「理想」という言葉を多く使い始めたのが競技時代の後半、と高木さんがふると。
「自分がこういう演技がしたいと思っていて、でも、それがやっぱり評価につながらないみたいなものがずっとあったので。その時にもう、自分の理想を追いかけるっていうことにシフトしたんですよね」
とぶっちゃけた話を始めた。
評価につながらない
という話を受けて、高木さんがすかざず
オータムクラシックあたりか。
と突っ込む。
ひゃあああ、高木さん!羽生さんが思い描きそのように実践したはずの理想的な演技が評価につながらなくなる分岐点を、ちゃんと把握してる。私たちと同じように、同じ気持ちで羽生さんの試合を追ってきたんだね。
高木さんがこう振るから、羽生さんも
「一番大きかったのは、オータムですかね。」
と話を続けることになったのだ。
「自分は自分がやりたいことをしっかりやって、点数どうのこうのではなくて、自分の目指している演技というものをしっかりやることが一番大切だ、みたいな感じに思い直すしかなかったというか。」
思い直すしかなかったーーつ、つらい…
羽生さんだってちゃんと評価してもらって点をもらって試合に勝ちたかったんだよ。
でもそれをISUが許さなかった。一人が勝ち続けることを嫌った組織は、まわりのレベルをあげて王者に近づこうとさせるよりも、王者の点数を削って下のレベルのものといっしょ、もしくは下につけようとしたんだ。
まっとうな勝負をさせてもらえない。点数どうのこうのじゃなくてーーなんて悲しい言葉を王者に吐かせるなんて、許しがたいわ。
それは2015年に羽生さんが300点の壁をぶち破って異次元に到達したあとから、徐々に始まった。
平昌オリンピックは直前の怪我というイレギュラーがむしろ栄冠を呼び込んだと思ってる。
2018ー19シーズンもひどかったけど。
あからさまにかくしもしなくなったのがこの2019年だろうな。ルール変更ならともかく採点のしかたがめちゃくちゃになった。(選手によって採点が変わるのは許されない。それは今にも引きずっているぞ、もう終わってんな)
その発端がオータムクラシック。羽生選手にしか発動しないシリアスエラールールでPCSを下げる。ありえない許されない4T全部の回転不足。
うー、思い出すと私もまたムカムカしてくるわ。それくらいトラウマだわ。(くっそ、せっかく紫オリジンさま衝撃の初登場だったのに)
どんなに点数を削っても、試合で負けさせても、羽生さんは自分の信念を曲げることなく進む。
その姿を見ているファンが離れることはなかった。羽生さんの正確な技術美しい表現羽生さんの演技すべてに拍手して歓声をあげて応援した。
他の選手が勝ったって、どんなにジャンプを降りたって(跳んだってじゃないところがミソ)他の勝ってる選手に興味がいくことはない。
貶められるたびに、応援の熱はファンの結束は強くなっていく。
そうだよ、いっしょに戦ってきたんだよ!
それが羽生さんにも伝わっていたんだね。
自分の目指している演技というものをしっかりやることと、
ファンの人たちも喜んでくださる、ということが
イコールになった
これはすごくうれしい。あのひどい時代を戦っていた羽生さんを支えていたものの一つが、ファンが応援する、ファンが喜ぶということだったのか。
つながっている。循環してる。すごくうれしい。
オータムクラシックとは、羽生さんがジャッジを見限って、ファンの方を向いてくれたきっかけになった試合だった。
「今の競技フィギュア」はーーというような言い方をするようになった。一方で自分の「理想」
それが乖離するきっかけ。そしてどんどん広がっていく。まったく違うものになっていく。
そして多くのファンは羽生さんに付いていった。
思い出すのもつらい試合だけど、羽生さんがそのことを振り返って語ってくれたおかげで、みんなと同じような思いを持っている(持ち続けている)こともわかった。それを引っ張り出してくれた高木さんがえらい!だね。
理想はどんどん高くなっていく
羽生さんの理想をいっしょに追い求めていけたらいいなと願います。
オータムクラシックという苦しくも重要なワードを見て、そっちの話が先走ってしまいました。やっぱ今でもここを素通りして話は進められなかった。
このあとインタビューの内容に突っ込んでいきたいです。興味ある話がいっぱいだもん。
がんばろう!
今日は満月だというのに曇り空。これを書いているときに一瞬、雲の間から顔を出してくれた。
おーい月、羽生さんの理想を支えてね。