インターハイ男子を見ちゃった | ほりきりのブログ

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 インターハイを見ました。
 昨日と今日、午後に時間が空いていたので。インターハイTVとかいうユーチューブ配信で見せてもらいました。(このへんの案内はすべて速報さん。いつもお世話になっております)


 女子のショートは3回に分けてやるほど人数が多いんだね。でも見ていない。午前中に時間がとれなかっただけでなく、どうも女子には思い入れがないらしい。

 人数が少ない男子の方しか見ていないというのは、もう私にとってのフィギュアスケートが男子のものと刷り込まれているのだと思う。佐野五十嵐時代からだ。年期が入っている。



 そもそもこの試合を見ようと思ったのが三浦佳生が出るというから。
 なんでインハイなんかに?レベル違うだろ、って見たらまさにそのとおりだった。
 他の選手の、インハイに出るレベルの選手って、アクセルはダブル、3回転ジャンプもうまくいかなかったりする。ジュニアなんだからそれでも精いっぱいやっているのだし、それはそれで応援するのだ。

 だからそこに、シニアで世界レベルの選手がはいると、文字通りレベルが違った。

 この大会はジュニアのルールだから、ショートで4回転はない。だから普段4回転2本跳ぶはずの三浦でも3回転。なんか勝手が違うかな。最後の3回転でバランス崩してて、おい~~~と思ったわ。
 
 フリーでは美女と野獣にしてきたので驚いた。進撃の巨人をジュニアバージョンに編成しなおすことができなかったか。(美女と野獣は昨シーズンはジュニアシニアと二刀流でやっていたから両バージョンがあるのだろう)
 4フリップに挑戦?いや途中で開いてしまって3回転になった。そうかフリップ練習中なのか。(三浦はFが得意でLzが苦手なタイプである。必ずどっちかひとつ。羽生はLzが得意)
 4-3を含む4回転3本ていうのがもう、他の選手とやってることが違う。後半ジャンプ乱れてたけど。(1Aに抜けたからってシークエンスを強引に3Aにして転ぶって、無謀…)
 コレオシークエンスのダンスシーンは、やっぱいいなあ。いいプログラムだ。

 150点台は三浦にしては不本意だろうけど、まあミス出てたからしかたない。でも他の選手はショートフリー足してそのくらいの点数なんだよ。ええと2位の選手が180点台かな。三浦がいいときはフリーだけでそんだけ出すんじゃない?
 2位に約50点離してぶっちぎり。あたりまえなんだけど。
 ここまでレベルの違う大会に出てどうよ?と思うけど。でも180台で優勝する男子の大会っていうのもどうよだし。
 あきらかにレベルの違う中に、世界レベルをぶち込むことで、他の選手が絶対に見ることができない”世界”を見ることができたんじゃないかな。あれを見て、自分とは違うしと思うのではなく、世界ってああなんだ自分もがんばろう、と思ってくれるといいな。



 ジュニアで世界に出るはずの中村が、ジャンプ転倒祭りグダグダで5位まで後退していた。かなり派手に、それも何度も転倒していたから怪我でもしたんじゃないかな。

 本番はこれからだぞ。ちゃんと調整できるといいな。



 優勝した三浦以外に注目するべきところはないのだけど、高校生のジュニア選手を見ていて、お、と思うところもある。
 

 
 東北高校の子がいた。お、奈々美先生ではないか。アイリンの子なんだ。
 ショートがすばらしかったな。2Aと3回転の構成だけどショートはノーミスだったかな。それよりも、どちらかというと小さな体をめいっぱい伸ばして、手足のもうあと少し先まで伸ばすような表現ていうのは、すごく見るものにアピールするんだ。おもわず拍手してしまったもん。
 フリーでは抜けが多くて点数は伸びなかったんだけど、足元が常に動いていて、ジャンプがステップの中に溶け込むように跳んでいると、だからこれは難しいのだと、解説の人がきちんと指摘していた。(誰だかわかんないのだがひとりで実況解説していた)
 これだけつなぎをいれている選手は他に見なかった。(三浦は別だよ)さすがななみ先生だな。そういう指導してるんだろうな。


 ショートのときに、身のこなしがすごく羽生っぽい子がいた。細見の体でなんか羽生のミニチュアのようだった。ただジャンプが低い。だから安定もしない。ジャンプの練習はともかく、他の体の使い方に関しては自分が羽生選手の演技動画を見まくっているのではないか?そんな気がした。
 そしたらフリーではロミジュリできた。ニーノ・ロータ版だ。ジュニアでロミジュリはあらゆる版で課題曲みたいなもんだが。その編曲が、ソチの羽生選手のにそっくり。ウイルソンが構成した編曲ですけど。当時のシニアの4分半を今のジュニア(何分なのかしらんが)に縮めてるから間が少し抜けているけど、ほんとにソチシーズンの羽生だあ~~
 わかったよ、君は羽生選手のファンだね。目黒日大?ああ三浦の後輩なのか。三浦が元都築組なこともあってはにゅはにゅ全開だからな。気兼ねもないよね。


 羽生ファンかどうかわからないけど、ショートのときにオペラ座の怪人をやっていた子がいて、こちらはシェイの編曲まんまだった。
 出だしの鏡のところから、ジャーーンではジャンプ跳んでほしかったな、ポイントオブノーリターンに、マスカレイドに続くって。いやもう、頭ん中で違う人が勝手に踊りますけど、ごめんな。
 4分半のフリーをショートにどう変えると思ったら、ミュージックオブザナイトの部分がまるっと抜けている。へえ、そういう構成か。一番重要な曲だと思ったんだが。まあ一番セクシーな場面だしね。
 他の楽曲なら編曲も同じだろうけど、オペラ座の怪人にいたってはいろんなバージョンになる。名曲がありすぎるからね。実際他にもオペラ座の子がいてそちらはかなり違った曲構成だった。ここまで順番も同じ編曲はそのつもりでないとならない。
 羽生結弦のオペラ座と同じ曲でやりたかったんだろうね。
 浪速高校?大阪の子か。よくこの曲構成で滑ったな。


 フィギュアスケート界、いろいろあるので、おかしいところあるので、羽生リスペクトを明言できない人もいるかもしれない。でもこのくらいのレベルだと、そして若い選手ばかりだと、いろいろいるんだね。
 言葉に出していうことじゃないくても、滑りに現れてしまうこともある。
 目標にするにはあまりに高すぎるかもしれないけど、正しい技術美しい動きは、お手本にするには一番いいと思うのだよ。



 私は羽生ファンだからといって、後輩選手にそれを求めるものではなく、リスペクトをいうからとその選手を応援するというわけではない。
 ただ私の好きな演技を、同じように好きでそういう演技をすることを目指して努力している選手の演技は、私の好きな演技になってくるものだ。そういう演技をめざしてがんばる選手は応援したくなるものだ。
 大きすぎる目標におじけることなく、がんばってほしいな。



 優勝した三浦以外は全員200に届かない、そういうレベルの試合ではある。
 そんな中にも、ちょっとしたオタク心をくすぐる若い子を見るのは楽しいものだ。
 そんで、私は基本男子が好きなんだな、と改めて思い知らされたわ。(女子は時間があわなかったとはいえまったく見てない)

 そしてこの中で、三浦が格の違いを見せつけてくれたのはよかった。
 今度は世界に見せつけてやれ!